国道152号線の断絶区間の探索記です。 | |
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国道152号線探索行国道256号線第1弾に続いて、点線国道である国道152号線(現飯田市、旧下伊那郡上村)のアプローチを試みた。ここも以前行ってみた事はあるのだが、その時はトランザルプで行った為にあまり奥地(?)に入って行けなかったという経緯がある。今回はXLR125で行ったわけだが、問題がひとつ。それは、矢筈トンネルが通れないという事。何故かと言うと、このトンネルは自動車専用道路の規格で作られており、将来的には現在建設中の「三遠南信自動車道」の一部になる。 実際、トンネルの喬木村入り口(ここは将来的に喬木インターチェンジになる)には料金所を設置する為のスペースが設けられている。そのような訳で、歩行者・自転車・125cc以下のバイクは通行禁止なのである。 迂回路として県道251号線があるわけだが、125cc以下のバイクに乗っているのは地元の人がほとんどで、当然そんなに遠出しない。車はほとんどトンネルを通るので通行量が極端に少なくなり、かなり荒れてることが予想される。 個人的には好みの道なんだが地図を見てもらえば分かる通り、かなり遠回りになるので正直言って不便。仕方ないことだけど。 その1:上村側からのアプローチ (2000/05/12)朝食を取った後、自宅を出発。県道251号線を東へ向かい、最初に矢筈ダムキャンプ場を下見する。川原サイトは何か工事をしているらしいが、テントを張れない事は無さそうだ。橋を渡って川向こうのサイトにも行ってみたが、東屋もあるし直火もできそうだ。薪の確保さえできれば、ここもオフ会の会場としてなかなか良さそう。下見の後は県道に戻るが、道の拡幅工事が2箇所でやっていて片側交互通行。信号が結構長いので通過に時間を食ってしまった。矢筈トンネルの下まで来て、ちょいと考える。「あ〜あ、ここが通れればなぁ・・・。」 矢筈トンネルを過ぎるとさすがに路面が荒れてきている。通行量が少ないせいか、路面に車が走っている形跡というか雰囲気がほとんど無い。路面に砂がたくさんあったり、握りこぶし大の石が落ちていたり。トンネルができてから車の通行量激減したのが一目瞭然。 上り坂が終わったところで赤石トンネルに突入。標高が高いせいかトンネル内は寒いのなんの。トンネルを過ぎてからはひたすら上村に向かって下っていく。対向車に注意しつつ結構いいペースで走行。こういう寂しい道って個人的にとっても好きだ。やがて眼下に国道152号線が見えてきた。ここからはかなりの高低差をつづら折れで下っていく。
国道152号線は、人家がある辺りは2車線になっていて結構広い道が続く。しかし、街中(?)を過ぎると一気に道が狭くなる。7キロほど走ってやっと矢筈トンネルの上村側に到着。トンネルを使った場合と比べて、30〜40分は時間的ロスがあったはず。 トンネル入り口の手前を左に入って国道152号線へ。しらびそ高原へ登っていく道を右に見ながらそのまま直進。ここからは車1台分+αの道幅となる。川に沿って続く直線道路を一気に走る。この辺りの川原は結構いい野宿ポイントかも。でも妙に車が何台も通るなぁ・・・。 その先に林道に入っていくと思われる道が右に続くので、進入してみる。・・・ところが! なんとすぐ先では大幅な造成工事がまさに現在進行形であった!!! 「な、何なんだぁっ? こんな山奥で住宅でも作るのかぁ?」と思ってもう少し進んで全体が見渡せる場所に移動すると・・・それは大規模なキャンプ場だった! それも、我々ライダーが利用するようなキャンプ場じゃない。完全無欠のオートキャンプ場である。サイト一つ一つに車を止めるスペースが確保され、サイト毎に水道らしきものも設置されつつある。もちろん場内の通路は完全舗装で、場内の木々は全て切り倒されていて芝が張られている。 正直言って大ショックだった。「何で木々を完全に切り倒さなきゃならないの? 何で場内完全舗装じゃなきゃいけないの? ここまで設備が必要なの?」と思う。・・・が、これも時代の要請か。悲しい・・・。 このキャンプ場が完成した後、利用者は「大自然の中でのキャンプは最高だなぁ〜」等と言うんだろうな。思いっきり人の手が入った、設備の行き届いたキャンプ場で。このようなキャンプ場は、私は車でも今後利用すること無いだろうな。 個人的な意見だが、どうせキャンプ場を作るんなら自然の木々を上手く残して、造成や設備も必要最低限にするほうが良いと思うんだが。実際にそういうキャンプ場もあるんだし。 精神的ダメージを受けつつ更に進行。下の写真にもあるような、そのうち舗装されるんじゃないかという林道が続いていた。その先では工事が行われており、作業の邪魔になりそうだったのでそこで引き返した。
帰り際、国道から県道251へ戻る際に案内標識を見たら、「国道256号線」の文字が。どうやら上村側の入り口はこの辺りらしい。今度は上村側から国道256にアプローチしてみよう。 つづら折れの道を再び登り、赤石トンネルを通過した辺りからぐっとスピードを落としてトロトロと下っていく。何故かと言うと、オドメーターがもうすぐ10000kmになるから(^_^;) まもなくメーターが9999.9kmから10000kmへ。「だから何だっちゅうの?」と言われればそれまでなんだが、とりあえず写真に収める。
後は来た道をそのまま走って自宅へ。何か不完全燃焼の探索行であった。 |
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