国道256号線の断絶区間の探索記です。 | |
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国道256号線探索記地方に住んでる私が言うのも何なんだが、私はローカルな道がとっても好きである。それも、使われなくなって廃道になってしまっている道とか、広い道ができて忘れ去られそうになっている旧道が特に好きである。地図上で途切れてしまっている道を見つけると、「ここはどうなっているんだろう?」とつい思ってしまう。それが点線国道ともなると尚更である。幸いな事に日帰りできる範囲内に、国道256号線・国道152号線という途中で断絶してしまっている道がある。断絶しているとはいえ国道は国道、一体どうなっているのか以前から興味津々であった。 以前から企画はしていて今まで実行できずにいたが、ひょんな事から連休を取ることができたので、この機会に探索ツーリングを実行することとした。使用バイクはXLR125である。さすがにどんな状態かわからない所に重いトランザルプで行くのはマズイと思ったからである。 まずは国道256号線を飯田市からアプローチした。 その1:飯田市方面からのアプローチ (2000/05/11)国道151号線を南下、飯田市八幡という所から国道256号線が分岐する。水神橋を渡り、すぐ右折。標識に従って、狭い道をひたすら東へ向かう。途中、道が整備されて2車線になっている所もあるがそれもすぐに終わり、車1台分+αの道へとなっていく。更に進むと次第につづら折れの急坂になり、坂を登り切った所でついに舗装が途切れてダート国道へと変貌する。
実は、以前にもここに来たことがある。しかし、ダート区間に入って少し走った所で土砂崩れで道が埋まっていて、それ以上先に行けなかったという経緯がある。 ダート区間になる所に案内板があり、それにこの先の道が表示されている。何しろ古い標識なので錆びまくっていて半分以上は判読不能状態なんだが、見てみると上村まで道が続いていることが書いてある。確認後、ダート区間突入。 この道はそれ程荒れている訳ではないので、林道経験のある人なら楽に走ることができる。所々雨で浸食されて立て溝になっている所があるのと、路肩が崩れかかっている所があるので、それに注意すれば林道初心者でもそれ程苦労はしないだろう。が、飛ばすのは禁物。 幸いな事に、今回は土砂崩れも無く快調に進むことができる。景色を見ながらのんびり走行。しかし、途中で路肩が崩れ始めている所もあるので注意が必要。対向車の心配はほとんど無いとはいえ、念の為コーナーではしっかり徐行しながら進んでいく。
そんな調子でしばらく走ると、前方に駐車中の四輪が。それも4台。周囲に乗って来たと思われる人影は見当たらない。「一体何なんだ?」と思いつつ脇をすり抜けて先に行ってみると、そこから先は完全な登山道といった感じの道になっていて、道幅は人間の肩幅+αしか無い。まったく進めないわけではないが、さすがにこれ以上バイクで進入するのは危険だし(片側は崖になっている)、だいいち非常識なんで、ここで断念。 この道はちゃんとした歴史的背景のある道のせいか、歩いて走破する人もいるという事だ。 今回はバイクで行けるだけ行けたという事で、とりあえず目的は達成。その後は来た道を戻って無事帰宅。結構楽しく走ることができた。 注意&守って欲しい事今回は土砂崩れも無く順調に走れましたが、いつもそうとは限りません。基本的にあまり整備はされていない道なので、土砂崩れで道が塞がっていたり路肩が崩れて危険な状態になっている事は日常茶飯事です。実際、以前私が行った時はそうでした。バイクで走行する場合はくれぐれもゆっくり走ってください。飛ばしていてブラインドコーナーを抜けたら土砂崩れで道が塞がってた・・・なんて事になったら、転倒だけならともかくバイクもろとも崖下転落も十分にありえます。 それでも行きたいという物好きな(?)方は、できたら二人以上でバイクを置いて歩いて行って下さい。今回の最終到達点から先は絶対にバイクで進入しないで下さい。 極端な言い方だと思われるかもしれませんが、普段通る人がほとんどいない上に周囲数キロ圏内にはほとんど人家が無いので、万が一何かあっても連絡手段は全くありません(携帯電話も圏外です)。無茶な事はやめましょう。
その2:上村方面からのアプローチ (2000/05/14)国道152号線探索行の時に秋葉街道(国道256の事です)の上村側入り口がどの辺りか目安をつけていたので、今日はその辺りを探索することにした。喬木村から県道251に入り、矢筈トンネルの脇を通って赤石峠へ。そこから一気に下って国道152号へ出る。この辺りに道の様子は国道152号線探索記を参照していただくということで省略。 国道へ出てまずは案内標識を確認し、「国道256」の矢印通りに入っていく・・・すると、商店街を抜けた所でまた国道152に出てしまった。「あれ?」と思い、しばらく国道152を南へ南信濃村まで行くが、どうもこっち方面でもないらしい。 また元の場所へ戻ってその辺りを30分ほどウロウロするが、結局分からず半分あきらめ気分で県道251を戻り始めた。すると、営林署の看板を見つけたので見てみると、どうも秋葉街道上村側入り口は県道251沿いにあるらしいことが判明。更に赤石峠方面へ戻っていってみる。 少し走った所で倒れている営林署の看板を見つけたのでそれを見てみると、その看板の所から登っていっている登山道を発見。そして、すぐ横から林道らしき道もあるのだが入ってすぐの所で土砂崩れで埋まっていて、更に崩れた土に木々や雑草が生えてしまっていて歩行すら不可能な状態。看板にかかれている地図と、すぐ横に立っていた「秋葉街道・R152」と言う看板の位置関係を考え、この登山道が秋葉街道と判断した。やっと見つけたぞぉ〜。 しかしそこは人一人分の幅しかなく、バイクで入っていくのはさすがにマズイ。証拠写真(?)を撮って、入り口の緯度と経度をハンディGPSで測定した後、自宅への帰路についたのでした。 機会があったら、一度は秋葉街道を歩いて突破してみたいなぁ〜。
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