2007年秋の南紀・奈良ドライブ旅日記です。 | |
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2007年秋 南紀・奈良の旅10月7日今日はどこに行こうか、実は全く決まっていなかった。久しぶりに奈良方面にでも行ってみようかと漠然と考えてはいたものの、具体的にどのルートで行くかも決めていなかった。とりあえずR42をそのまま西に回り、途中から北上しようかと考えつつテントを撤収。今回の旅の相棒はデミオなので、何も考えずにポイポイと荷物をラゲッジに放り込めば済むので楽。 R42を田辺市まで走り、県道29を北上。 備長炭発見館備長炭発見館は木炭の歴史や種類などを解説する記念館で、炭窯も併設されていて製炭の実際が見られるようになっている所。木炭は燃料としてだけではなく、最近は浄水や調湿・脱臭にも利用する人も多い。入館料が一般で210円と安かった事もあり、とりあえず入ってみる。 館内を時計回りに歩き始めると、まず目に入ってくるのがマツダの三輪トラック(2000cc)をベースに改造された木炭車。 木炭車は木炭を意図的に不完全燃焼させて、発生する一酸化炭素を燃焼させてエンジンを動かして走る車。気体を燃料にするという意味では、タクシーで良く使われるLPG車が原理的に一番近いのだとか。 木炭車は日本独自のもので、昭和12年の日中戦争以降ガソリンが統制されて、その後ガソリン自体が極度に不足して代替燃料の必要に迫られて開発されたもの。出力はガソリンの3割落ちになるものの、当時の燃料コストはガソリンの半分だったとの事で、昭和30年頃まで活躍したそうだ(館内解説板より)。 それにしても、三輪トラック自体が今や非常にレアな存在な訳で、実物を見るのは初めてではないが非常に久しぶり。車体もレストアされているらしく、昭和41年型であるが外観はピカピカ。ちなみにこのトラックが木炭車に改造されたのは、平成2年8月なんだそうで・・・。よく車体が残っていたよなぁと思う。 三輪トラックはとても小回りが効いたそうだけど・・・急ハンドル切るとコケそうですな(汗)。でも個人的には乗ってみたかったりして。今走っていたら目立ちまくりでしょうなぁ。ボンネット上の(多分)外気取り入れ口も、ちょっぴりスポーティー(^_^;) カタツムリの目玉みたいにビヨ〜ンと出っ張ったミラーも、とっても新鮮(?)だ。 館内には他にも木炭の浄水作用や脱臭作用を科学的に解説したコーナーやビデオ上映コーナー、昔の「炭焼きさん」の生活を再現したコーナーがある。 そして木炭車の次くらいにじっくり見てしまったのが、右写真の「お花炭」。瓢箪や松ぼっくり、木の葉等がその形を保ったまま炭になっている。最初はどうやって作るのか不思議だったが、調べてみると以外に簡単なんだそうで・・・。 ちなみに作り方は、蓋のできる金属性の入れ物(蓋はアルミホイルでもOK)を準備し、その中にお花炭にするもの(松ぼっくりとか野菜とか果物とか)を入れて蓋をし、容器ごと火にかけて煙の色を見ながら中の材料が炭化するまでひたすら待つだけ。加熱時間は材料に含まれている水分で変わってくるらしいので、詳細は検索して調べてみてくださいませ。「お花炭」で検索すれば分かります。 昔は茶道で重宝されたらしいけれど、今はもっぱら観賞用との事。木炭の脱臭作用も兼ねてインテリアのアクセントにも良いかも。 R425経由でR371に入り道の駅龍神にて昼食、更に北上。 このR371は高野龍神スカイラインと言われている道で、特に南側はワインディングが続いているせいかライダーが多い。ドリンクボトルを背負った皮ツナギで走っている気合の入った兄ちゃんも数多し。 一番標高の高いのは護摩壇山山頂近くの峠。ここには「ごまさんスカイタワー」なるものがあるが、あいにくの曇り空でしかも有料という事で、結局入らずトイレタイムのみ。 高野山高野山は弘法大師(空海)が1200年前に開いた真言密教の総本山。・・・なのは良いんだけど・・・人と車が多すぎる(-_-;) 右写真は一度1kmほど西へ走ってからやっとの思いでUターンして、渋滞にハマって停止中に撮ったんだけど、写真だけ見ると大した事は無いように見えます。 しかし左側にある駐車帯は満車で歩道は観光客がわらわらと歩いている状態。前方にあるドライブインは当然人と車で溢れかえっている。 こりゃアカンとあっさり諦めて先に進む事にする。 ・・・この後、対向車線に車が少ない理由を思い知る事になる。 R371を通った訳だけど、この道がこれまた酷道だったのだ。道幅は普通車一台分、しかも対向車が頻繁にやって来るのである。 ツーリングマップルではおすすめルートになっているけど、車の場合は通らないほうが無難です。細い道をすれ違いができる場所まで延々バックする羽目になりかねません。実は私がそうだったんですけどね(-_-;) やっとの思いでR24に出て、コンビニで休憩がてら次の予定を考えるが・・・すでにお昼を回っているし・・・ってなわけで、有名所ではあるけれどナビの目的地を明日香村の石舞台古墳に設定。 石舞台古墳ようやく駐車場(駐車料500円)にたどり着き、石舞台古墳に向かう。観光シーズンの連休だけあって、徒歩やレンタサイクルの観光客が多い。車はその中を縫うようにして走って・・・いや、動き回っている状態。石舞台古墳は石が積み上げられているから・・・と言うのが通説のようであるが、実は最初からこの形だったわけではない。元々は普通の古墳と同じように上まで土に覆われていた。 古墳上部の盛り土が無くなった理由は定かではないが、ネット情報では大化の改新後に蘇我氏に対する懲罰として意図的に取り除かれた(暴かれた)とか、全く管理されなかった為に盛り土が流出したとかあるけど、はっきりとした理由は分からないようだ。石舞台古墳の下部は四角形の方墳で、全体としては上円下方墳と言われている。 どっちにしろ、こんな開けっ広げな状態なので石室内には何も残っていない。石室内には自由に入る事ができるが、その広さ・大きさには圧倒される。 石室に広さは長さ7.8m、幅3.4m、高さ4.8m。天井に使われている大きな石は北側が約64トンで南側が約77トン、他の石を含めた総重量は約2300トンにもなるそうな。 中には初めて入ったけど、これを作った昔の人には脱帽せざるを得ない。もちろん相当な権力者で無いと作れなかったわけだけど、まさか後世にこんな姿になるとは作られた当時は思いもしなかっただろうな・・・。 ちなみに墓の主は、蘇我馬子であるという説が現在は有力(異説もあるが)。 見学が終わった時点で既に午後3時を回っている状態。 石舞台古墳を後にしてからは、自宅へただ帰るのみ。ルートは完全にカーナビ任せだったので、はっきり覚えていません(^_^;) 高速に入るまでは、国道より県道を走ってることが多かったような・・・。観光客と思われる車をほとんど見かけませんでした。 [ 10/6 | 10/7 ] |
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