2010年・四国の旅日記です。 | |
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2010 四国の旅5月31日仕事から帰ってきて、1時間ほど仮眠を取っただけで出発準備を始める。着替の類を入れた防水バッグをリヤシート上に括り付けるが、サイドケース取り付け用のステーの土台の厚みの分バッグの位置が高くなってしまい、その上にマットや椅子・テーブルを載せたので予想以上に荷物が高くなってしまった。トップケースは事前に位置を後ろにズラしておいたのだが、それでも荷物に押されてライディングポジションが前にズレてちょっと違和感が・・・。 パッキングをやり直していたりして、出発に手間取ってしまった。結局予定より30分以上遅れて自宅を出発する事に。 今日は四国までの移動がメインになる。 高速を淡々と走るが、平日だけあって大型車が多い。従って時々追い越しをかける事になるが、追い越してもなかなか走行車線に戻れない。後ろからは後続車が迫ってくるし、必要以上のハイペースを強いられる事も多々ある状態で、荷物満載のCL400にとっては負荷が大きかったのではなかろうか。 睡眠が満足に取れない状態だったので、休憩を多めに取りながら西に向かう。 写真は明石海峡大橋を超えた淡路SAにて。GWの頃と違い駐車場も空きが目立つ状態で、駐輪場に至っては私のCLのみ。 大型連休期間中との違いを感じつつ更に西へ向かい、鳴門ICにて高速を降りる。 国道438号線旧道実は、一つ忘れ物をしていた。それは、1992年度版の中国四国ツーリングマップだ。このツーリングマップは、昨年通った大峠の旧道がまだ現道として掲載されていたりとか、今の国道がまだ国道指定されていなかったりとか、新旧道を確認しながら走るにはちょうど良いかな・・・と思っていたのだが、荷物の準備段階ですっかり忘れてしまっていた(汗)そんな訳で旧道探訪はここを含めてほんの少し走っただけになった。今後の宿題という事で・・・。 とりあえず、徳島市街地から国道438号線に入る。この438号線は、美馬市と三好市の堺にある見ノ越という峠までは439号線との重複区間。考えてみたら酷道439号線は既走区間が結構あるので、未走区間に絞って走れば効率的。 ちなみに国道439号線は、国道に指定されたのが1982(昭和57)年と歴史的には新しい国道だったりする。現在は徳島市から四万十市までの総延長340km以上に及ぶ国道で、近年は改良が進んでいるが山間部は乗用車同士の離合すらままならない狭隘区間が多い。四国を代表する酷道で、通称「ヨサク国道」と呼ばれている。 佐那河内村から旧道区間に入る。ツーリングマップル(以後TMと略)での位置はP72-K-5になるが、入ってすぐのY字路ですでに国道らしからぬ様相になる。 見ての通り右側が国道なのだが、左の道と道幅がほとんど同じ。”おにぎり”が無ければいきなり迷っているところ。ここから先はずっとこんな道幅である。 この少し先では”プチ土砂崩れ”があったりして、狭い国道をますます狭くしていた・・・。 乗用車一台分+αの道を登っていくと、新道を見下ろせる場所に出た。 新旧道の規格の差は見ての通り。こちら側(旧道)を通る車両はほとんど無く、国道指定を外されるのも時間の問題なのでしょう。 民家の脇を通りながら標高を上げていくと、登りきったところでトンネルが現れる。 これは府能隧道といい、調べた所によると竣工は大正11年(!)。石組みと煉瓦が組み合わされた、なかなか見ごたえのある坑口。ただし、長年風雨にさらされて一部剥離し始めているが・・・。 補強が少々目障りだけど、竣工年が古いし仕方が無いだろうねぇ。 幅は見ての通り車一台分で、隧道内部での離合は不可能。2007年に新道の府能トンネルが供用開始されるまでは、これでも立派に現役国道トンネルだったわけ。坑口を取り囲んでいる無骨な制限バーも、国道であった証なんだろう。 隧道前後は道幅が若干広くなっており、ここで対向車待ちをしていたのだろう。もしこれで反対側坑口が見えなかったら、信号が付いていたのでは…? 反対側(北側)坑口も、同じ造り。こちらの方が保存状態が若干良い感じ。 今でこそ交通量などほとんど無い道となっているが、バイパス(新道)が出来る前はさぞかし難所だっただろう。 上の写真を撮った位置から反対方向を向くと、こんな道が続いている。 すぐ右側には、旧道になった現在もまだ国道指定は外されていない事を主張するかのように国道438の”おにぎり”がありました。 再び二車線の現道に戻り、道の駅「温泉の里神山」にて休憩。この辺りからポツポツと雨が降り始め、仕方なくカッパを着用。 時計を見ながらルート検討をして、国道193号経由で192号に出る事に決め、道の駅を出発。 ・・・で、これが国道438号と193号との分岐点。 右上に登っていく道が国道193号で、その左側からほぼ平行に分岐しているのが国道438(439)。 ここから先、国道32号までは未走区間なんだけど地図を見る限りは未改良の部分が多くて、ずっとこんな道が続くようだ。いずれ機会があったら走ってみる事にしよう。できたら改良前に・・・。 狭路の峰越え後、国道192号を西へ。西の空はドンヨリとした雲が迫ってきている。本降りになる前に設営を済ますべく、少し急ぎ気味で美濃田の淵キャンプ場に向かった。 国道沿いのホームセンターでちょいと買い物を済ませ、程なくキャンプ場に到着したが・・・先客ゼロ。平日だし当たり前か。 また昨年と同じ位置に張ろうかと思ったが、さすがに今年は道路から一番離れた所に設営した。 買出しを済ませて一杯やっていると、本降りの雨になった。なんとか雨中設営はギリギリ免れた形だが、今回はタープを持っていかなかったので降っている間はテント内に閉じこもる事になってしまった。 雨は1時間もしないうちに上がり、雲の切れ目から夕焼けが僅かに見える状態になった。 「これなら明日はカッパを着ずに済むか?」と淡い期待を込めつつ夕食を済ませ、8時過ぎにはシュラフに潜り込んだ。 [ 5/31 | 6/1 | 6/2 その1 | 6/2 その2〜6/3 ] |
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