2010年・四国の旅日記です。 | |
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2010 四国の旅6月1日早寝したせいか、気分の良い目覚め。幸い雨も降っておらず、雨天撤収も避けられそう。昨日のキャンパーは、私と大型キャンピングカー一台の二組だけ。 他には、道向かいの駐車場に某大手警備会社の社用車が一台止まっていて、一晩中エンジンをかけっ放しで止まっていた。 多分車中泊していたんだと思うのだが、エアコンのコンプレッサーがオンになる度に「ふぉ〜〜〜ん」という電動ファンの音が周囲に響き、環境面で云々言う以前にはっきり言って耳障りだった。もっとも私は疲れからか、意外なほど早く眠りに落ちてしまったが。 撤収前にキャンピングカーの方と少しお喋りしたのだが、この方も以前はバイクに乗っていたとの事。私のCL400は初めて見るそうで、最初はワンオフのマフラーを付けていると思ったそうな(^_^;) 周囲への配慮も欠かさない方で、移動手段に関わらずこういう人ばかりなら長期連休シーズン中のキャンプ場ももっと快適に過ごせるのだが…。前述の某社用車に関しては、キャンピングカーの方もさすがにあきれ返っていた。 撤収とパッキングを済ませ、西に向けて出発。 とりあえず国道192号を西に向かうが、平日だけあって通勤時間帯になると交通量が増えて走行ペースが落ちてくる。しばらく我慢して走り続けるが、国道11号に入った所で辛抱できずに高速に入ってしまった。 いよ小松北ICで降り、国道11号をさらに西進しガソリン補給後県道210号に入る。 琴の滝県道を峠に向けて走っていると、道のすぐ脇を流れ落ちている滝に出くわした。調べた所によるとこれは「琴の滝」と言い、落差は12m程で豪快さは無いものの水が岩盤を滑るように流れ落ち、水しぶきが路面を濡らしているのが涼しげで、なかなかイイ感じ。 ただこれだけ道に近いと、増水時は結構危ない状態になっているような気がしないでも無い。実際どうなのかは分からないけど…。 ちなみにネット上でさくっと調べた範囲では、「琴の滝」と命名されたのは平成14年と結構最近のようである。 井内 御来光の滝更に登っていくと、またまた滝が現れる。こちらは「御来光の滝」といい、落差は67mあるが段々になっているのでその分滝の傾斜が緩くなって、豪快さは和らげられている。写真を見ると落差が67mあるようには見えないが、その理由は県道の橋が滝の真上に掛かっているから。CLを止めているのは橋の中央部なのだが、橋の真下にも滝がつづいているので一度に全体を見渡すという事はできない。 こちらも増水した時は結構迫力があるのではなかろうか。 井内峠に向けて更に登っていくと、今度は倒木! 切り口を見ると新しく、ここ数日の間に倒れたようだ。 バイクなら脇をすり抜けられるが、車だと車体のどこかを擦り付けないと通過は厳しそうだ。 次に現れたのは、路肩崩落! 道幅が実質的に半分になっています。 確認はしなかったが、アスファルト舗装のクラックの入っている部分の裏側は、かなりの確率で空洞になっていると思われる(汗) 先程の倒木と言い、この状態で通行規制されていないのにも驚かされる。…っちゅうか、こんなに寄せて写真撮るなよ(←自分) 峠に近づくと、遠くの山々が見渡せる場所も。 写真でも勾配が結構急なのがわかるが、この状態でCLを止めるのは結構神経を使っていたりして。というのも、サイドスタンドを立ててバイクを降りる拍子にサスペンションの反力で前輪が浮き上がってしまうんですよ(汗) 「荷物を積みすぎ!」と言われればそれまでなんだけど…。 坂を上り詰めた先に井内峠隧道。昭和53年竣工で、総延長124.7m。坑口も内部もコンクリートで固められており、特にこれといった特徴もない隧道。よって基本的にスルー。 で、ツーリングマップルを見ると「不思議な丸い石が多い」と書かれている。丸い石など珍しくも無いのにあえて書かれているという事は、何かあるのでは…と考えてやって来たわけ。 んで、周囲を見渡してみると… たしかに丸い石が多く見られる。ただこれらの丸い石は特徴があり、表面は滑らかではなく薄皮を何枚も重ねて丸くなっている。 サイズもまちまちで、小石大から一抱えもあるサイズまで。 地質学方面はまるっきり素人なのでこういうのを何と言うのかは分からないが、普通の石とは生成過程が違うようだというのは何となく分かる。 …で、隧道から久万町方面に少し降りていくと、丸い石が生まれてくる現場(?)となる崖があった。 全景は左写真で一見何の変哲もない崖に見えるけど、近くで見ると… こんな状態です。左側の石なんか、今にも崖から 思わず指でツンツンと突っついてしまったり(苦笑) 石の周囲は、やはり薄い層が幾重にも重なっている状態。写真中央やや右側には、石が落ちた後と思われる丸い凹みが。 丸い石が多い理由は分かったけど、こういう状態の崖とか石を見るのは初めてで、結構新鮮な驚きだった。 これがどういう物なのかネットで調べようと思ったのだが、適切な検索キーワードが思い浮かばず今もよくわかっておりません…。 古岩屋道に迷いながらも県道210号を抜けて、同じく県道12号へ出る。この辺り一帯は古岩屋と呼ばれている。 県道12号は川と並行しているのだが、川と県道の両側に礫岩峰がいくつもそびえ立っており、昭和19年に国の名勝に指定、昭和39年に県立四国カルスト自然公園に指定、昭和63年に生活環境保全林の指定を受けて、景勝地としての整備が進められているとの事(現地案内看板より)。 何でも4000万年前のこの一帯は扇状地になっていて、礫岩層が川によって侵食されて今のような地形が形成されたのだそうな。長い間の侵食によって礫岩峰は高さ30〜40m、高いものでは100mを超えるまでになった。 面白いのは、礫岩峰の所々にポッカリと穴が開いている事。古代人の住居跡に見えない事も無いが、ネットでサクっと調べた範囲ではこれらの穴は侵食過程で岩が抜け落ちた跡のようで、あくまで自然にできたもののようだ。 それにしても、ネットで古岩屋を検索すると半分以上は国民宿舎のページが引っかかるってのも(苦笑) 少し鬱蒼とした感じの遊歩道も少し歩いてみた。 礫岩峰は県道から見ると大きく見えるけど近くに寄ってみると意外に薄いと言うか、烏帽子のような感じと言ったらいいのか。予想外だったが岩だからこそこんな形で残ったわけで、土だったら確実に崩れて現在まで残っていなかっただろう。 ちなみに古岩屋は、四国霊場八十八カ所の44番菅生山大宝寺・45番海岸山岩屋寺の往復路ともなっていて、私がここで写真を撮っている間にも数名のお遍路さんが通っていった。 中には若い女性の姿も見られたが、四国霊場八十八カ所巡りって若い女性にとって魅力的なのだろうか? 私自身は興味が無いわけではないのだが、時間的・体力的に結構大変そうなので、やるとしても相当先の話になりそう。 ちなみに礫岩峰の中には頂上に修行場があるものもあるらしいが、数人で一杯になってしまう程度のスペースしか無く周囲は断崖絶壁、遊び気分で気軽に行ける場所ではなさそうだ。 写真は、駐車場から遊歩道を少し歩いた場所にあるお堂。場所が場所だけに、霊験あらたかな感じがしてしまう。 四万十川源流県道12→県道212→国道33→国道439と走り継ぎ、矢筈トンネル手前から県道378へ。看板に従って県道から右折、四万十川源流へ向かった。ツーリングマップルでは「オフロードバイクで」などと書かれているが、実際は登山道入り口までしっかり舗装されているのでロードバイクでも問題無く行けたりする。 平日の雨の午後。私以外に誰もいず、周囲は静まり返っていた。 …で、来たは良いものの「四万十川源流点 登山口 25分」の看板を見てちょっと考え込む。 「往復だけで50分前後か…もう時間も時間だし…どうしようか…」 しばし考えた末、源流点まで行くのは断念。日が暮れる時間が遅い時期ではあるが、明るいからと言ってギリギリまで走るのは疲れを残す元。 そうは言っても何もせずに戻るのも癪だったので、源流間近の四万十川の写真を撮っておく。 源流点まで行くのは、これも後日の宿題と言うことで。 で、またまたお約束の天満宮キャンプ場にやって来た。GW中は激しく混雑するが、さすがに今日は空いているだろう…と思っていたら、思った通り空いていた… …と言うより、誰もいません(苦笑) 管理棟も閉まっているので掲示されていた連絡先に電話し、使用許可をもらう。 サイトはバイク乗り入れ可能だし大きな東屋もある…となると、テント設営場所は自ずと決まってくる。 これなら雨が降っていてもテントも自分も濡れる事無く快適キャンプが可能。 もちろんこれは他にキャンパーがいないから出来る事であって、管理人さんも了解しております。少なくともGW中は間違ってもこんな事はできないので念の為。 夕食のメインディッシュはうどん。茹でて市販のめんつゆをブチ込んだだけのシンプルな夕食。しかし、これがウマい。 (うどんはもちろん四国産のものです) 他には写真には無いけど酒のツマミで四国ツーリングでは必ず食べる鰹のタタキ、そして買出し先でたまたま売っていたイカそうめん。 周囲が薄暗くなってきた頃、一台のキャンピングカーがやって来た。四輪の乗り入れができる奥のサイトに居場所を決めたようで、管理棟に近い私とは結構離れた場所に止まった。 今夜のキャンパーは私とこのキャンピングカーの二組のみ。時折通る車の音以外は静まり返ったキャンプ場で、快適なキャンプ。激混みしていた昨年とは真逆の快適環境で、癖になりそう…。 [ 5/31 | 6/1 | 6/2 その1 | 6/2 その2〜6/3 ] |
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