キャンプ旅に行こう 建設が始まりながらも財政難・中央道開通に伴い工事が中止となった未成線、旧国鉄・中津川線跡の探索紀です。
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国鉄中津川線の痕跡を探して

探索2回目

探索日:2004年2月8日/探索区間:神坂駅予定地近辺

今回は神坂トンネルの岐阜県側坑口の位置確認と周辺の遺構の探索。しかし、岐阜県に抜けるには高速を使うにしろ下道で行くにしろ峠を越えなければならない。しかも2月。

いくら何でもバイクで行くにはリスクが大きすぎる・・・と言うより、まず無理。と言う訳で、今回は車での探索となっております。

朝もはよからカメラや地図等をいそいそ準備し、出発。

お金があまり無いので、当然下道で岐阜県に向かう。R153からR256に入り、昼神温泉郷の横を通過して清内路峠に登っていく。

標高が上がるにつれて雪が増えていく。しかし、融雪材の効果か路面はシャーベット状。しかし峠のトンネルを抜けた途端に一面の雪景色(*_*)

路面は圧雪状態でアスファルトは全く見えない状態。当然ノロノロ運転を強いられる。特に名古屋方面の車は怖がっているのか、過度にゆっくり走っているので時間がかかる事おびただしい。

つづら折れの坂を降り、馬籠を通過してやっとR19に出る。ここまで来ると路面に雪はほとんど無いので快調。

県道7号に左折し、しばらく走ると「クアリゾート湯舟沢」(TM中部北陸版P51-H-6)という温泉施設が見えてくる。実は、ここが神坂トンネル岐阜県側坑口のある所で、なおかつ神坂駅予定地だった所。


(2009年9月地図追加)


ここはかなり豪華な温泉施設らしいのだが、目的は温泉ではなく中津川線の遺構探索。とりあえず建物の回りをウロウロする。

すると、一番山側の端に調査坑跡を発見っ。坑口はコンクリートで塞がれ、扉が取り付けられている。施設の敷地内にあるので近づく事はできないのが残念。フェンスの外から写真をパチリ。中から流れてくる水を池の水としてそのまま使っているみたいだ。

これが神坂トンネルの岐阜県側調査坑坑口。事前に調べた所によると、2600m位掘り進められたそうです。当然、中の様子を伺うことはできません。
施設周辺は、河岸公園として整備が進められています。

更に周辺をウロウロ。

すると、駐車場の真下に不自然な地形を確認。一段高い所にある駐車場と河岸公園の間に、もう一つ不自然な段がある。幅は車1台分+α。しかも古いコンクリート製の何かの土台らしき物まである。

車が通った後はあるのだが公園の駐車場に向かう道はすぐ横にあるので、この段差自体に全く意味が無い。

河岸公園の駐車場から見た不自然な段差。右が公園内車道で、左の一段高くなっている部分の上が温泉施設駐車場。ここまで来ると段差がほとんど無くなっていますが、写真で奥に行くに従って若干上り勾配になっていて段差も最大で1m以上。途中にはコンクリート製の何かの土台も。
朽ち果てつつあるコンクリート構造物。上の路盤跡と思われる地形は途中で途切れているものの、この構造物の前(つまり撮影位置)まで続いていました。

この直線状に続く段差を山に向かって延長していくと、先ほどの調査坑坑口に繋がっていく。恐らく、これが中津川線の路盤跡ではないかと推察。幅も線路を十分に敷く事ができる。

公園の駐車場まで車を移動し更に公園の下流側も探索してみると、藪の中に何やらコンクリート製構造物(上右写真)が。人間用の待避所か何かのようなんだけど・・・気になる。

更に下流側へ歩く。

すると小さな川が流れており、その上流側に視線を移すと・・・ん? 何かあるぞ?

路盤跡の延長線上に、道を発見。これも路盤跡か? 鉄道特有の緩いカーブになっているし・・・。
上の写真の道(路盤跡?)を別アングルで撮影。車が通った形跡も無く、すぐ上に県道7号があるのですが、そこから降りる道らしきものも確認できませんでした。

位置関係からして路盤跡っぽいんだけど・・・足場が悪くて近づくことができない(-_-;)

結局路盤跡なのかどうか確認できないまま、時間的制約もあって帰路についたのでした。

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