キャンプ旅に行こう JR飯田線の旧線跡をバイクで巡ってきました。その時の散歩日記です。
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JR飯田線・旧線巡り その1

平岡駅〜鶯巣駅間、大嵐駅、夏焼トンネル

R418の平岡駅〜鶯巣(うぐす)駅間には飯田線旧線の残骸(?)がいくつも残っています。まぁこれらは撤去するのに費用がかかる為に放置されていると思われるんですが・・・。

これらの旧線跡には二輪四輪問わず探訪している人がおられるようで、検索すると結構引っかかったりします。狭いながらも国道沿いにあるので、行けばすぐに分かります。他にも旧線跡はかなり残っているようで、今回は時間的都合で行けませんでしたが、暇を見て探訪してみようかなと思ってます。

とりあえず、この近辺の旧線跡を下にまとめてみました。他にもあるようなんだけど、バイクで移動していた事もあってか発見できませんでした。

R418で平岡の街を抜けて南に行くと、突然こんなものが現れます。飯田線旧線のトンネルなんですが、左の扉が開いていたのでちょいと中を覗いてみました。
トンネル内の豊橋方面はこんな感じ。架線は撤去されていますがレールはほぼそのまま。でも何故か一部分だけ切り取られています。

トンネル自体はまだしっかりした感じでした。
辰野側はこんな感じ。不気味な雰囲気がかもし出されています(^_^;) 手前は工事用の柵と、買い物袋に入ったゴミ。古いものではないので、工事関係者が休憩するのにこのトンネルを使っているみたいです。
豊橋側出口の先は橋梁になってますが、レールは撤去されていて枕木はボロボロに腐ってます。もし上に乗ったら、かなりの確率で落ちるでしょうな(^_^;)
こんな感じで旧線跡が何ヶ所も残っています。
ツーリングマップルにも「精心の滝」が小さく載っていますが(中部北陸版P41-C-6)、その前にも橋梁が。写真左側には何かの会社の建物があるのですが、橋梁をギリギリで避けて建てられたりしてます。
もう少し南にいくと、鶯巣駅の少し平岡寄りに新旧の橋梁がそのまま残ってます。見ての通り、右が新線で左が旧線。

付近の旧線跡を一通り見て回った後、県道1号線で大嵐駅へ。交通量は少ないけれど、道が狭くて曲がりくねっているのでペースを抑えながらひたすら走る。

長野県から愛知県富山村に入り、鷹巣橋という橋を渡って静岡県に入り、大嵐(おおぞれ)駅へ。この付近は3県の県境になっているのでこんな事になるんだけど、愛知県富山村の人は鉄道に関しては静岡県の大嵐駅が最寄駅となるというちょっと面白い所でもあります。

大嵐駅駅舎です。無人駅ですがかなり立派な作りの駅舎で、中は待合室兼休憩所になっています。
大嵐駅の時刻表。私は見慣れているので何とも思いませんが、都市部に住んでいる人はスカスカの時刻表に驚かれるのでは?(^_^;)

で、この大嵐駅に向かって右方向にも道が伸びています。県道288なんだけど、この道も途中までは飯田線が移設されるのに伴って道路に転用された道。でも、交通量は限りなくゼロに近い道でもあります。という訳で(?)、この道を進んでみる事にしましょう。

大嵐駅から南へ伸びる県道288。さぁ行ってみましょう。
駐車場を過ぎるとすぐに右手にこんなものが。実はこれ、線路移設前の旧大嵐駅ホーム跡なんですね〜。つまり大嵐駅自体も移設されたということ。

ちなみに道を挟んだ反対側には放置されて苔むした廃車がゴロゴロ。

駐車場を過ぎて旧大嵐駅ホーム跡を右に見ながらトコトコ進むと、トンネルが二つ。縦長の馬蹄形をしているので、鉄道用トンネルだったのが良く分かる。で、二つ目のトンネルが今回のお目当ての一つの「夏焼トンネル」。ツーリングマップル上での位置は中部北陸版のP29-B-2。

ツーリングマップルでは通行止めと書かれていますが、トンネル自体は通行可能で中には簡素ながら照明もされています。通行止めなのは夏焼トンネルのすぐ先です。

一つ目の短いトンネルを抜けると、向こう側がほとんど見えない長いトンネルになります。これが今回のメインディッシュの夏焼トンネル。もともと鉄道用トンネルだったのが形からわかります。

実はここに来るのは2度目。抗口右側にある看板には、「このトンネルの佐久間側抗口は、佐久間湖増水時は水面下になるので注意してください」といった恐ろしい内容の注意書きがあります。
・・・んで、夏焼トンネルの佐久間側抗口。写真を撮った私のすぐ後ろは佐久間ダムによってできた佐久間湖が眼下に広がってます。

ちなみに、現在は佐久間湖が増水してもこのトンネルが通れなくなる事はほとんど無いと思われます。何故かというと、夏焼トンネルは線路移設後に佐久間側だけ掘り直されているのです。

写真左端の部分を拡大すると・・・
こうなってます。よ〜く見ると、トンネルの形が残っているのがお分かりになるかと。中は周囲の土壌とは明らかに違う大き目の石が主体の土砂で埋められていました。

何故掘り直したのかというと、上の写真を取った所はT字路になっているのですが、写真左方向に少し登った所に小さいながらも集落があるからと思われます。

つまり夏焼トンネルは、夏焼集落の住人の生活道路でもあるわけなんです。

夏焼トンネルを抜けるとすぐT字路になっていて、右に行くと夏焼集落、左が県道288。という訳で廃車を横目に左に行くと・・・すぐ先で通行止めになってます。

これではいかなる車両も進入できません。
ガードレールの先は・・・ご覧の通り自然に戻りつつある状態でした(汗)

この辺りは地質が脆い為に土砂崩れが頻発し川の向かいに県道1号線もあるので、この県道288も県が管理を放棄してしまったらしいのです。それがいつの事なのかは分かりませんでしたが・・・。

夏焼トンネルを後にして次に向かったのは、JR飯田線・中部天竜駅。続きは次のページにて・・・。

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