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2010夏 北海道の旅

8月19日

今年の北海道ツーリングは、AM1:00まで仕事をした後に帰宅して急いで荷物を括りつけて出発し、新潟港まで300km以上走ってAM10:30出航のフェリーに乗る…という例年になくキッツいスケジュールで始まった。

写真は暖機中のCL400。

四国ツーリングの後、今回の北海道ツーリングに備えてトップケースの位置を更に後ろにズラしたお陰で、荷物の量は大して減っていないにもかかわらずライディングポジションにはほとんど影響が無い。

フラッシュが力不足でよく分からないが(汗)

所変わって新潟港。できるだけ休憩回数と時間を少なくしたお陰か、今回は余裕を持って到着できた。

お盆を過ぎているし、ライダーの人数はそれほどでもないかも…と思っていたが、人数は意外に多かった。仕事の関係とか意図的にお盆を外している人が結構いるということか。それでも10年くらい前と比べれば半分以下だけど…。

それにしても、暑い。スロープの下の日陰に逃げ込むが、最初に乗船と言うか積み込みが始まるトラックがスロープ上を走り始めると、まるで壊れるんじゃないかって言うくらい大きな音がする。しかし他に日陰が無いので我慢するしか無く、時々ターミナルの建物内に入って涼みながら乗船開始を待った。

1時間以上待って、ようやく乗船。

今回、行きに使ったのはS寝台という個室寝台。指定された寝台に荷物を放り込み、上の階にあるホールへ。生ビールと枝豆を買い、早速飲み始める。

いや〜、暑い日に冷房の効いた場所で昼間っから飲むビールは最高っ!

もう運転しなくていいし、あとは寝るだけ。ビールを飲み干した後は寝台に戻って爆睡…zzzzz…

…ところが昼を過ぎたあたりで、船長直々の船内放送で起こされてしまう。その放送は、

「先程、お客様が海へ転落したのが目撃されました。当フェリーは救助のため一旦引き返します。」

船室内はにわかに慌しくなり、デッキへ出て行こうとする乗客の足音が。しかし私は疲れからか動く元気が無く、そのままベッドに横になったままウトウトしていた。

それからどのくらい時間がたったのだろうか。再び船内放送があり、

「落水された方は発見・収容され、ヘリで陸上の病院へ搬送されました。この落水事故の為、当フェリーの小樽港入港は2時間ほど遅れる見込みです。」

船内は平穏な空気に戻り、フェリーは小樽港に向けて再び航行を開始した。



後で知った事なのだが新潟日報に掲載されたこの事故の記事によると、海中へ転落したのは70代〜80代の女性で、デッキの柵を乗り越えて転落したとの事。そして、病院へ搬送後死亡が確認されたと掲載されていた。

デッキの柵は1m以上あって、柵の間は結構狭いのですり抜けるのは子どもでも難しい。記事では「手すりを乗り越えて転落」と書かれていたという事は、自殺らしいんだけど…。

自分としてはご冥福を祈るしか無いのだが、勤め先でこの事故の事を話したら「きっと見つけてもらいたかったんだろうね」と言った人がいた。

自分もそう思う。ほぼ満員のフェリーで、しかも大部分の人が起きている真昼間に誰にも見つからずに飛び降りるのは困難だ。もしこれが夜中だったら誰も気が付かなかっただろうし、発見されるのもかなり時間がかかっていたと思う。

その後船内からデッキへの出入口は小樽到着まで閉鎖され、ヘリポートを兼ねた船尾のデッキのみビアガーデン営業中だけ出られるという状態だった。

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