旅に出る前の車両の点検整備について掲載しています。 | |
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車両の整備バイクでも車でも、旅の前のメンテナンスは欠かせませんが、車の場合はバイクより手がかかる・・・と言うより自分では手が出ない箇所が多いので、項目としてはバイクより少なくなってきます。エンジンオイルバイクの場合と同じで、旅に出る前はオイルを交換しておくのが無難です。交換作業はバイクの場合と違って車をリフトアップする必要がある場合がほとんどの為、ディーラーやカー用品店やガソリンスタンド等で作業をしてもらうのが良いでしょう。バイクでオイル交換をした事のある方の中には、「車載のジャッキとかガレージジャッキを使えば自分で何とかなるよ」と思われる方もいると思いますが、止めておきましょう。 車載のジャッキはパンク等の時のタイヤ交換時に使う為のもので、安定性が悪く車載ジャッキで持ち上げた状態で車の下に潜り込むのは危険です。ガレージジャッキも動いてしまう可能性があるので同じです。 万が一車の下に潜り込んでいる時にジャッキが外れたり動いたりしたら大変危険ですし、車載ジャッキやガレージジャッキは本来その目的の為のものではありません。 どうしても自分で行いたい場合は、固定式のリジッドラック(馬とも言う)を使うか、市販のコンクリートブロック等に四輪とも乗り上げて作業をしましょう。ただし、コンクリートブロックを使う場合は穴をコンクリートで埋めて潰れないようにしておきましょう。また、抜き取った廃油の処理も適切に。 交換のインターバル基本はメーカー指定のサイクルになります。自然吸気のガソリンエンジンで5000km〜10000km毎、ターボエンジンとディーゼルエンジンの場合は5000km毎になっている場合が多いようですが、普通に乗っていればそのサイクルで問題は無いと思います。しかしエンジンを高回転まで頻繁に回すとかターボ車でガンガン過給をかけて走る機会が多い場合は、少し早めに交換しておけば大丈夫と思います。 粘度とグレードどちらもメーカー指定が基本です。市販オイルを使う場合もメーカー指定に準じて選択するのが基本になります。特に最近は省燃費車を中心に0W-20とか5W-20等サラサラの超低粘度のオイルが指定されている場合があり、その場合は粘度を変えてしまうと吹け上がりの悪化や、本来の省燃費性能が失われる等の悪影響が出る恐れがあります。超低粘度オイルが指定されている場合は粘度を変えないほうが無難でしょう。 また年式が少し古めのガソリン車とか、新車でもターボ車やディーゼル車は10W-30等が指定されている場合が多いのですが、それらの車に上記の超低粘度オイルは使わないほうが無難です。超低粘度オイルは、それを使う事を前提にした設計がされているエンジンに使うオイルです。
タイヤスリップサインが出ていないかどうか・片減りしていないかどうかをチェック。磨耗が進行してスリップサインが一ヶ所でも出ていたら交換です。バイクの場合もそうですが、サイズや銘柄によっては取り寄せになる場合があるので、早めの点検・交換をしておきましょう。そしてエアゲージを使って空気圧のチェック、空気圧が低いようだったら調整もしておきましょう。たいていの車の場合、運転席側のドアを開けると車体側がドア側に指定サイズと空気圧が書かれたステッカーが張ってありますので、それを見て指定空気圧にしておきましょう。 昔は一般道と高速で空気圧を変える(高速走行時は高めにする)という事もあったようですが、今はその必要はありませんし指定空気圧もひとつだけだと思います。もちろん管理人もした事がありません。 それからタイヤに問題が無い場合でも、ホイールバランスが取れているかどうか確認しておきましょう。新品タイヤを組んだ時にバランス取りしてあっても、磨耗に伴ってホイールバランスが狂ったりホイールに付けてあったウェイト(バランス取りに使う重り)が取れてしまっているのに気が付いていない場合があります。 ホイールバランスが狂っていると、高速走行(80〜100km/h)時にハンドルがブルブル震えてすぐに分かりますので、高速道路を一区間だけ走ってみれば簡単に確認できます。 ブレーキバイクの場合と違って、ブレーキパッドの厚みが磨耗限度近くまで減るとキーキーと音が出るようになっていたと思います(最近そこまで使い込んだ事が無いので・・・)。その場合は即交換です。点検はタイヤを外さないと目視できないので、ディーラーや整備工場でやってもらったほうが無難でしょう。後輪に使われる事が多いドラムブレーキの場合は、バイクは簡単にブレーキシューの磨耗具合を点検できますが車の場合は点検すらできない場合がほとんどなので、ディーラーや整備工場に点検してもらったほうが良いでしょう。 灯火類バイクの場合と同じで、ヘッドライト・テールランプ・ウィンカー等が点灯・点滅するかどうかのチェック。切れている場合は当然即刻交換です(ウィンカーの球切れは点滅速度が異常に早くなるのですぐに分かります)。何年も乗っていて一度も交換した事が無い場合も交換しておいたほうがいいと思います。車の場合はよほど使い込んでいない限りはバルブ(電球)が切れる事はあまりありませんので、スペアを持っていく必要は無いと思います。もっとも、万が一切れてもホームセンターやカー用品店等で簡単に安く手に入ります。 交換作業はボンネットのある車なら簡単ですが、軽のミニバンタイプの場合はスペースの関係でライトユニット自体を外さないと交換できない場合がありますので注意してください。 それから、最近流行のディスチャージ式(HID式)ヘッドランプなんですが、高電圧がかかる関係で自分で何かしようという気を起こさないほうが無難だと思います(^_^;) バッテリー寿命は3年くらいなので、どの位使っているかどうかで交換するかどうか決めましょう。メンテナンスフリーバッテリー等の場合は状態を示すインジゲーターがある場合がありますが、その場合も3年もしくはそれ以上使っている場合は交換するのが無難です。開放型バッテリーで交換しない場合は中の電解液の量をチェックし、LOWレベル以下になっている部分が1箇所でもあったら市販の補充液を足して水面がUPPERレベルまで来るようにしておき、インジゲーターがある場合はチェックしておきましょう。 交換する場合はバッテリーの規格(38B19L等)を見て同じものに交換するのが基本ですが、より性能の高いもの(先の例で言えば38B19Lから44B19Lとか)に交換するのもおすすめ。冬場などの始動性が良くなります。値段も高くなりますが・・・。 四輪用バッテリーの規格ですが、上の38B19Lを例にすると
以上にようになります。したがって交換する場合は、サイズを表す記号と端子の位置を表す記号が同じものでないと基本的に装着できませんので注意してください。また、寒冷地仕様の場合は標準車より容量やサイズが大きいバッテリーになっている場合が多いので、今付いているバッテリーの規格をメモってから選びましょう。 サイズが分かったら、予算の許す範囲で左側の二桁の数字ができるだけ大きい物を選ぶのが良いでしょう。よくわからない場合は購入時に店員に相談しましょう。 また最近多くなってきたアイドリングストップ車の場合は、頻繁に始動・停止を繰り返すためにバッテリーもそれに対応した高性能大容量のものが装着されています。アイドリングストップ無しの車より高価になりますので、予め承知しておいたほうが良いでしょう。 なお使用済みバッテリーはリサイクルされるので、購入した店に引き取ってもらいましょう。その意味から言っても、交換は購入店でしたほうが良いです。バッテリーには希硫酸や鉛が使われていますので、個人で勝手に処分はしないでください。 ウォッシャー液・ワイパーウォッシャー液は市販のものを補充するだけなのですが、撥水剤を使っている方は対応したウォッシャー液を補充しましょう。ほとんどの方はお分かりと思いますが・・・。ワイパーはゴムが割れていたり吹き残しが出たりする場合は交換。ゴムの部分だけを交換する場合と、ゴムを弓のように支えている部分(ブレード)も一緒に交換する場合がありますが、予算に応じてどちらにするか決めましょう。当然、ゴムだけ交換するほうが安く済みます。 車種によって長さが様々ですので選択時は注意。またブレードごと交換する場合は、ワイパーアーム(車体に取り付けられているワイパーの腕の部分)とブレードの接続方法も何種類かありますので確認してから購入しましょう。 ワイパーゴムだけ交換する場合でも、同じ長さでも断面形状が違う場合があります。購入時はよく確認しましょう。 フロントガラスに撥水処理をしている場合は、撥水剤が練り込まれたゴムを使ったものに交換するのがおすすめです。ワイパーゴム自体に撥水剤が練りこまれているので、ワイパーを動かしても撥水処理がほとんど剥がれませんし、再処理の手間が激減します。管理人もフロント・リヤともに愛用しています。
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