キャンプ旅に行こう 2006年夏・初めての北海道車旅の旅日記です。
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2006年 北海道の旅

8月14日 その1

結局ほとんど眠れないまま、午前2時に走り始める。

今日の目的地・・・と言うか目標地は、いきなり網走周辺とかなり離れている。今回行きたい所が網走周辺にあるからなのであるが、最初のうちは真っ暗なのでどこにも立ち寄るつもりは無かったし、さすがに真夜中だと交通量も少ないだろうし、距離も稼げると踏んだのだ。

とりあえず、門別からR234を日高に向けて北上といういつものコースを辿る。予定通り交通量はほとんど無く、快調に距離を稼ぐ。

道の駅 樹海ロード日高

午前4時前に日高の道の駅に到着、トイレ休憩。しかし車はほぼ満車状態。同じフェリーで上陸したバイク組もいる。それにしても朝4時前だというのに、歩いている人も多く静かな雰囲気など皆無。見た所、車中泊がかなりの台数を占めているようだ。

で、トイレに行こうとして入り口脇の床に目をやると、「ゴミはお持ち帰りください」という看板の周囲に山のようなゴミが放置されている。

呆れつつトイレの中に入ると、ここもまたゴミだらけ。床の隅にはゴミの入ったコンビニ袋、壁の段になった所も空き缶やらペットボトルやらが所狭しと並んでいる・・・。

昨年、一時的にとは言えゴミを処分できる所までバイクで持ち運んでいた私としては、呆れるのを通り越してショックだった。

道の駅は休息を取るのが目的の一つである施設であるが、少なくともこの時間に限って言えばゆっくり休憩するような雰囲気でもなかったし、清潔感などひとかけらも感じられなかったのは事実である。

以前に何回も立ち寄った場所であるが、売店従業員のいる昼間ということもあってか、こんな状態ではなかった。おそらく、ゴミを放置していった人達はそれを当て込んでいるのだろう。自分の出したゴミを収集場所ではない所に放置して他人に片付けてもらおう、というのは勝手すぎるとは思わないのだろうか。

今の観光客のマナーやモラル意識の低さを、ここで見せつけられるとは思わなかった。
長居する場所じゃないと思い、そそくさと出発。朝日を見ながら日勝峠を超え、士幌・足寄・阿寒経由で北上し、道の駅・あいおいに車を止める。

道の駅 あいおい

ライダーハウスとなっている客車ここは昨年も立ち寄った場所で、国鉄相生線終着駅・北見相生駅の跡地。

駅舎はほぼそのまま保存されていて、今もバスの待合室として利用されており、ホーム・機関庫・線路の一部とディーゼル車・客車・貨車なども保存されている。客車はライダーハウスとしても利用されている。

※国鉄相生線
美幌から阿寒経由で釧路に接続する計画だった路線で、森林資源開発の為に敷設された。大正11年に美幌〜津別、大正14年に北見相生まで開通したが、沿線の産業衰退と人口流出で計画は中断、昭和54年末で貨物輸送が廃止、昭和60年3月には相生線自体が廃止された。

そして、昨年は行かなかった機関庫を見に行こうとやって来たわけ。とりあえず、カメラ片手に機関庫へ向かうレールの上を歩く。

痛みの激しい機関庫木造の機関庫は、保存されているとは言え実態は放置に近い状態のようで、痛みが激しい。

中を覗き込んでみるが、倉庫のような使い方をされているらしいがかなり荒れていて、何が何だかよく分からない状態。レール間のピット(機関車の底面部を整備する為の、人が入れる深さの凹み)も半分ゴミのようなもので埋まっている状態だった。

機関庫手前には、かつてのターンテーブル(SLの向きを変える転車台)の跡も残っていました。

せっかく残してあるのだから、駅舎のように綺麗な状態で残しておいて欲しいけど、予算の関係もあるだろうし、難しいところなのだろう。

ターンテーブル跡私としては、昔に北海道の開拓や住民の足として活躍した鉄道の痕跡を、道の駅やバス待合室としてかつての設備を残したまま有効に活用しているこうした場所は、とても好感が持てる。

古いものは価値無きものとして消し去ってしまうのではなく、何故ここに鉄道があったのか、そして何故廃線になってしまったのかを考えてみるきっかけにもなるし、それも旅の一つではないかと思うのです。

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