キャンプ旅に行こう 2002年の北海道ツーリング旅日記です。
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2002年 北海道ツーリング

8月4日

昨夜は遅くまで飲んでいたのだが、それほど二日酔いも無く体調はまずまず。相変わらず空は曇り空なんだけど、雨の降りそうな気配は無い。

今日は美馬牛まで走れば良いだけであるが、撤収はいつもより1時間くらい遅い程度。「もう行くの?」と言われてしまったが、やっぱり少しは寄り道したいのと、今年も旭川で今回のツーリングではもう使わないキャンプ道具を自宅に送ってしまいたかったので早めに撤収した。8時過ぎに森林公園美深アイランドを後にする。

まずはR40を南下していく。天気は晴れで、気温も28〜30℃とかなり高くなってきた。途中、今回のツーリングで立ち寄るつもりだった塩狩駅へ。そう、故・三浦綾子氏の小説「塩狩峠」の最後の舞台になった所。

’96年に来た時は石碑以外何も無い所だったが、今回来てみたら石碑のそばに「旧三浦綾子邸・塩狩峠記念館」ができていた。当然、「塩狩峠」を読んだ事のある私としては入らない手は無い。さて行くか・・・と言うところで近くの警報機が「カンカンカン・・・」と鳴り始めた。鉄道も詳しくは無いが結構好きなので、あわててカメラの電源を入れて撮影準備。間もなく北方面から特急列車(多分)が通過していった。動いている物体を撮るのは初めてだったが、果敢に(と言うほどでもないが)チャレンジ。

動いている物体を撮影するのは今使っているカメラでは初めてだったせいか、ちょっとタイミングが早かった。

撮影後、改めて記念館へ。ここはかつて三浦綾子氏が商店を営んでいた頃の建物を、当時の建築素材や看板をできるだけ再使用して復元されたもの。館内は写真撮影が禁止されていたので、外観のみ撮影する。

長野政雄氏の碑も綺麗に維持されていました。前回来た時と汚れ具合がほとんど変わっていなかったのには驚き。
塩狩峠記念館です。入館料無料で見ることができます。三浦綾子氏のファンの方は一度は見るべし。

内部は三浦綾子氏の経歴、「氷点」を執筆した部屋が再現されており、その他の資料も展示されている。「塩狩峠の部屋」もあり、そこを特に念入りに見て回る。

かつて「塩狩峠」が映画化された時のポスター(恥ずかしながら映画化されていたのを知らなかった)、主人公のモデルとなった故・長野政雄氏の写真と生涯の経歴、そして長野氏が殉職した事を伝える当時の新聞記事等がメイン。

モデルとなった長野政雄氏の生涯年表を読むが、16歳で既に働いて母親と妹を養い、苦労を重ねていたことが良くわかる。若いうちは倫理とか哲学的な事を説いている事が多かったが、精神的に成長するに伴って「不言実行」に変化していったそうだ。

そして、塩狩峠で連結器が壊れて暴走し始めた客車を止めようとハンドブレーキをかけるがなかなか止まらず、最後の手段として自ら客車に轢かれて亡くなった。もちろんこれは架空の話ではなく、実際にあった出来事だ。

普段の生活も質素で、性格もまじめで周囲への人当たりも良かったことから、「黄金の生涯」、「愛の権化」とまで周囲の人に言わしめた長野氏の生涯、当然自分には真似できないし真似する必要も無いとは思う。殉職を強制される事も無いだろうし。しかし、良い面を少しは見習っていけたら・・・と思う。

また当時の新聞記事も、今とは違って遺体の損傷具合等が具体的に書かれていて、当時と今の新聞記事の編集方針の違いというのも知ることができた。

何はともあれいろいろと収穫の多い、有意義な博物館見学だった。

その後は旭川へ。気温が30℃を超えているので暑い! ちなみに、旭川に近づくに従って道路沿いの風景も変化が見られてくる。それまでは道の両側は畑とか牧場だったのが、旭川近辺では田んぼになってくる。これは旭川は夏場は気温が上がるということ。周囲の風景だけでも気候がわかるというのは面白い。

道道90号で中心街をパスするついでに、昨年と同じ宅急便営業所で今回はもう使わないキャンプ道具一式を自宅に送ってパシコを軽量化。これだけでも気分的にも軽くなるのは確か。そして一旦富良野まで南下。やっぱりこの辺りの国道は車が多い。北海道の代表的観光地が集中している地域だから仕方が無いんだけど・・・。

富良野に来た理由は「まさ屋」で昼食を取るため。店が少し離れた所に移転しており、規模も大きくなり店名も「鉄板焼き・まさ屋」となっていた。近いうちにB&B形式(ベッド&ブレックファーストの事で、1泊朝食付の事)の宿も始める予定だそう。

店内はとても盛況で、店長も忙しそう。とりあえずミックス玉・Lとご飯を注文。味も相変わらずの美味しさ♪ メニューも増えていました。その代わり、ネット端末は無くなっていました。経営方針がちょっと変わってきてるのは仕方ないでしょう。富良野に出かける方、ぜひ行ってみてくださいね。駅前の通りを真っ直ぐ行くと、右手にホンダの店があって、そのお隣です。

充実した昼食後、上富良野町美馬牛の、北海道ツーリングの締めに使っているいつもの宿、Mr.GNUに向かう。通称「嘆きの坂」と呼ばれる登りダート(しかも上に行くほど急になってる)を、雨でできた溝に少しビビリながら何とか登り切り、本日の走行は完了。

今夜の宿泊者は私を含めてライダーが5名。富良野のへそ祭りとお盆の間で一時的に落ち着いているというところかな? お盆の頃は満室状態が続くのでいろいろな人と知り合えて楽しいのであるが、今回のように静かに過ごすのも悪くは無い。9時からのカンパ制飲み会もオーナー夫妻やヘルパーさんとしっかりお話できました。

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