キャンプ旅に行こう 2003年の九州・四国ツーリング旅日記です。
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2003年GW 九州・四国ツーリング

4月27日

いよいよ九州ツーリングの出発日だ。

朝5時に起床。早速着替え類の入ったリヤバックをパシコに積み、コーヒーを飲んでしばしまったり。神戸六甲アイランドまでの道順も頭に入れておく。

朝7時過ぎ、パシコのエンジンに火を入れる。今までは未明とか朝の5時とかの出発が多く、近くの学校のグラウンド横まで移動してからエンジンをかけていたが、今回は普通(?)の朝の出発でなので自宅でエンジンをかけられるのは嬉しい。水温系の針が上がり始めたところで出発。

まずは中央道を南下。長い恵那山トンネルを抜けてさらに南下し名神高速へ。

最初の休憩は養老SA。二輪用駐車場にはバイクが何台も止まっていたが、私みたいに荷物満載のバイクはほとんどいなかった。天気のいい日曜日だしたぶんツーリングなんだろうけど、日帰りとか宿を使ったツーリングの人が多いみたい。

名神高速をひたすら西へ。

吹田ジャンクションの少し手前(東京側から見た場合天王山トンネルの少し先)に「右ルート」と「左ルート」に分かれるところがあるんだが、その二つのルートの合流点あたりで渋滞を予想していた。天気も良いし日曜日だし・・・。

しかし予想に反して渋滞はまったく無く、まことにもって順調に通過できてしまった。嬉しい誤算。

名神高速終点の西宮から阪神高速3号線(だったかな?)に入り、魚崎ICにて降りる。後は「六甲アイランド」の案内標識に従って走り、阪九フェリーターミナルに無事到着〜。下道に下りてからちょっと迷うかな? と思ってたんだが、スイスイ到着できてしまった。

・・・のは良いんだけど・・・。

フェリーターミナルに到着したのは昼の12時ちょっと過ぎ。んで、出港は午後6時半で乗船開始は午後5時半。さてどうやって時間をつぶそうか???

乗船手続きを済ませた後、同じフェリーに乗るライダーと話をしたり、九州に渡ってからのルートを検討したり・・・たっっっぷりと、思う存分、心ゆくまで暇を持て余してしまったのでした(^_^;)

神戸〜新門司間で利用した阪九フェリーの「フェリーすおう」です。

乗船してからは、指定された2等個室寝台へ。フェリーで個室を使うのは初めてなんだが、一人で使うならまぁちょうど良い広さかな。でも、荷物の置き場所が無いのはちょっと(^_^;)

今回はリヤバックを船室まで持って行ったんだけど、床に置くしか方法が無くてちょっとばかり邪魔。まぁ仕方ないんだけど。でも、専用のテレビ(ビデオ付き)があるのはちょっと嬉しい。

さて、明日はいよいよ九州上陸だ!

乗船待ちしながら地図を見ていろいろ考えたんだけど、今回も1日あたり結構な距離を走らなきゃならないかなぁと言う感じがする。今回は佐多岬に行くという目標があるんだけど、新門司からだと九州をほぼ縦断しなくてはならない。多分1日じゃ無理。

今の予定では薩摩半島の長崎鼻に行ってから大隈半島の佐多岬に行こうと考えてるんだけど、明日・明後日の走行距離によっては薩摩半島はパスし、大隈半島に直接行く事になるなぁと思いつつルート検討。昨年より九州上陸は朝7時前と時間的に早いからその分距離稼げるとは思うんだけど、どっちにしろ明日どこまで行けるかが勝負かな・・・等といろいろ考える。

フェリー甲板上からの夕日。中央に写っているのは六甲大橋です。
いよいよ神戸を出航、いざ九州へ!

その後出航まではフェリーの甲板に。錨とロープが外され、轟音とともに船体が岸壁を離れる。旅立ちの気分が否が応でも盛り上がってくる瞬間だ。

自室に戻って日記を書き、掲示板に携帯で書き込みをし、船内の食堂へ。このフェリーも食事はバイキング形式。腹が空いていたので、調子に乗ってあれもこれもと取らないように注意しつつ選ぶが、やっぱり1300円をオーバーしてしまった。

その後再び自室に戻り、明日の事を考えながら眠りに落ちた。

4月28日

船は定刻通り朝6時半に新門司港に到着。起きて1時間で下船しなきゃならないのはちょっと大変なんだけど仕方が無い。

バイクはトラックと同じ船倉に入れられたのだが、今回のフェリーは船首部にも出入り口があるので、バイクは一番最初に入って一番最初に出られる。これは嬉しい。

フェリーを下船し、まずは剣道25号を西に向かい、国道10号を南下する。今日どの位距離を稼げるかで今後の日程が大幅に変わってくるだけに、気合が入ると言うものだ。

このあたりは特にこれと言ってみるべきものも無かったので、ひたすら走るのみ。まずはR201に入り、香春町でR332へ。佳穂町でR211に入り、ひたすら南下する。

日田市でR210号へ。バイパス経由でR212へ。この間は休憩を時折挟みながら本当にひたすら走っていただけなので、こうして書くとどう走ったのかの羅列しか書けないのだ(^_^;)

R212を走って阿蘇町に入ったところで大観峰へ立ち寄る。昨年は土砂降りの雨の中で展望はまったく無かったが、今回は良い天気だし、これは行かねばならないと思ったのだ。

案の定、駐車場は車だらけ。バイクも多い。到着早々「静かなバイクですね〜」と年配のライダーに言われてしまった。

GWと言うこともあってか、バイクが次から次へとやってくる。・・・が、気になったのはほとんどのバイクが多かれ少なかれ改造されていること。中にはほとんど族車(CBX400Fに大アップの絞りハンドルにモリワキか何かのショート管)も・・・。

大観峰の駐車場。昨年と違い、天気がいいので車はもちろんバイクも多数。

一服しながら写真を撮るが、あまりゆっくりとしてもいられないので15分ほどで出発。

次に向かったのは草千里。理由はもちろん天気が良いから♪

昨年と同じく坊中キャンプ場の横を通過して標高を上げていく。展望所からは草千里の雄大な景色が広がっていた。昨年と違って観光客も多く、池の周囲にはたくさんの人影が見られた。

展望駐車場から草千里を望む。

こういう景色の良い所でしばらくぼぉ〜っとしていたいんだけど、そうもいかない。名残惜しみつつも草千里を後にし、県道111号を下ってR325に出る。

R325→R265→R218と走って向かったのは通潤橋。今回は外さないようにしようと考えていたのだ。

駐車場にパシコを止める。とにかく暑い。ジャケットとシャツを腕まくりして橋に向かう。

橋の下には川が流れているのだが、駐車場と橋の間は川をせき止めて池のようになっていて、その横を遊歩道が通っている。遊歩道と池の間の草地では、鴨がのんびりまったりと過ごしている。

重要文化財で基本的に水を通す為の橋なので、欄干などは一切無い。端の上から下を覗き込むと結構コワイ(^_^;) 放水口は丸太で栓がされているだけだった。

現地の案内看板によると、通潤橋は1852年に着工され、1年8ヶ月かけて建設されたとの事。地形の関係で水の確保に苦しんでいた当時の人を見かねて作られたものらしい。今でも実際に使われているのかどうかはわからないけど、水はいつでも放水できるようになっている。今回は残念ながら放水は見られなかったが、機会があったら見てみたい。橋のすぐ下にいけるので、さぞかし大迫力だろうな。

知っている方も多いと思うけど、これが通潤橋です。中央部から放水していると非常に絵になるんだけど、残念ながら今回は見る事ができず。
通潤橋の上はこうなってます。写真でも以外に見る機会は少ないのでは?

3本の石の列は水管になっていて、中を水が流れるようになっています。

通潤橋を後にし、次に向かったのは霊台橋。国道のすぐ脇だった(^_^;) ここは昔に地元民の希望でかけられた橋が洪水で何度も流されてしまった為、通潤橋と同じく当時の石工達が力を合わせて作ったものとか。正直言って、当時の技術レベルは大したものだと驚かされる。そして、それが現在までしっかり残っていると言うことにも。

霊台橋です。この橋もなかなか美しい形をしています。

ここでも数枚写真を撮り、出発。本当は内大臣橋とか行ってみたかったんだけど、時間が無くて今回はパスせざるを得なかった。

その後R443→R3→R43と走り、人吉市へ。ツーリングマップルで「石野公園」と言うところにキャンプ場があるのを事前にチェックしておいたので早速受付。

キャンプ場は公園の一番奥にあった。サイトは平らで変な凸凹も無く一面に芝が張られている。炊事場は広いしトイレも水洗。車やバイクはサイト奥の駐車場に止める事になっているらしいが、今日はキャンパーが私を含めて4組。通路脇にテントを張り、テントの横にパシコ止める事にした。

設営して一服後、買出しへ。最初はすぐ近くにあったコンビニに行くが、酒類が売っていない。店員に聞いてみると、国道を少し東に行った所にショッピングセンターがあるとの事でそこでビールの買出しを済ませる。

人吉石野公園のキャンプ場にて。

混雑していなければ、なかなか快適なキャンプ場です。買出しも便利。

夕食はレトルトのご飯と焼肉の缶詰等。食事を済ませ、ビールを飲みながら旅日記をUP。

今日は概算で300kmほど走ったろうか。北海道ならともかく、内地で観光込みでこれだけ走るとさすがに疲れる。けど、何とか予定は大幅変更しなくて済みそうだ。

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