キャンプ旅に行こう 2003年の北海道ツーリング旅日記です。
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2003年 北海道ツーリング

7月31日

雨はほとんど止んでいた。かすかにパラッパラッと来ている程度で、天気予報でも次第に回復してくるらしい。ライダーにとってはありがたい限りだ。

8時少し前にキャンプ場を出て、道道53を釧路方面に向かう。途中、道道沿いの駐車場兼展望台に立ち寄るが、湿原はホワイトアウト状態で展望は全くなし。とっとと先に向かう。

できるだけ時間を稼ぎたいので流れが良さそうな道道113を使い、道道142に入る。やはり道道に入るとライダーはパタッといなくなってしまう。今も北海道を走っているライダーは一杯いるはずなのに、皆どこを走っているのだろう?

道道142をそのまま進み、T字路に突き当たったところで右に。まず向かったのは尻羽岬。途中でY字分岐があるので標識に従って左へ・・・曲がったとたんにダートだぁ(ーー;)

ダートと言っても硬く締まっているので、パシコでもそこそこのペースで走ることができる。その気になれば5速にも入れられるが、無理は禁物。実際、走ってたら砂利のやや深い場所に突入してしまい、ハンドルが取られまくって「あばばばばっ」(『危ない危ない』を早口で続けて言うとこうなるんです)となる事数回(^_^;)

ダートと言っても道は整備されていて、もうすぐ舗装されるんじゃないかと言う状態でした。

轍の部分は砂利が少なくて比較的走りやすいんですが、轍から外れるととたんに深砂利となり、ロードバイクだとかなり冷や汗をかくことになります。

程なく駐車場に到着。天気は晴れているが、海霧がすごくて海自体はまったく見えない状態。

パシコを駐車場の隅に止めジャケット類を脱いで、岬に向かって歩き始める。緑の原野が果てしなく広がって、なかなか美しい。海霧が晴れていたらTMにもあるように青と緑のコントラストがとても綺麗だろう。

しかし遊歩道は次第に幅が狭くなり、ついに判別が難しいほどになってしまった。岬先端に行くに従って笹原になるのだが、ひざ上の高さがあり、しかも昨夜の雨で濡れている。かろうじてわかる遊歩道の部分を歩くが、ひざから下はビタビタに濡れてしまった・・・。靴にいたっては完全に中まで浸水してしまい、一歩足を踏み出す毎に「ぐちゅっ」と音を立てるありさま(ーー;)

左上:尻羽岬に向かって続く遊歩道は、最初はこんな感じで歩きやすいのですが・・・。
右上:次第にこんな感じに・・・。うっすらと獣道があるんですが・・・わかりますか?
左下:遊歩道のの両脇には黄色や紫の花が所々咲いていて、目を楽しませてくれました。
右下: 「帆かけ岩」って、これの事なのかなぁ?ほかに該当するような岩は無かったし・・・。

そんな中を歩くこと20分。ようやく先端部に到着。といってもそこには何にも無い。ただロープを張っただけの超簡単な柵があるだけ。海は霧でまったく見えない。こんな所に来るのはよっぽど物好き以外にいないんだろうな(^_^;)

でも、一番驚いたのはそこで焚き火をやった跡が残っていること。地面をよ〜く見ると、笹が倒れている場所が四角く残ってる・・・という事は、誰かここでキャンプをやったのか?

夜は当然真っ暗だし、すぐ先は急角度で海まで落ち込んでいる。落ちたら当然命は無い。いくらなんでもやりすぎと言う気がしないでもないんだけど・・・。

岬先端部には簡単な柵以外何にも無し。周囲も笹原が広がっているだけ。

海も霧でホワイトアウト状態でした。
焚き火の跡が残っていました・・・。

周囲の芝が枯れていない所を見ると、焚き火をやったのは結構以前らしいんだけど・・・。

再び笹原を藪漕ぎしながら駐車場に戻る。途中、同じく岬に向かうと思われる家族連れ&カップルとすれ違う。この先は歩くのも大変と言う事を知ってて来ているのだろうか(^_^;)

駐車場に戻り、汗でびしょ濡れのTシャツを上半身マッパになって着替える。火照った体に北海道の渇いた涼しい風が心地良い。それに対して下半身は膝から下がびしょ濡れで気持ち悪いが、替えを持ってきてないし仕方が無い。そのままパシコに跨って、厚岸に向けて走り始める。

岬からの帰りに、駐車場方向を撮影。見ての通り道路と駐車場以外の人口建造物はほとんど無くて、森と原野が広がっているだけの岬です。

ちなみに、駐車場から先はバイクも車も進入禁止です。

ダートを戻って道道142に復帰、R44に出て厚岸駅へ。行った理由はお分かりと思いますが、「かきめし」購入の為。駅構内の売店に行って購入したのであるが、量的に物足りなさそうだったので「ホタテ弁当」、そしてお茶も購入。

帰りは道道14を脇道に入ってみたりして道草しながら北上する。丘陵地帯を走る気持ちの良い道だけど、ライダーとすれ違う事は無かった。

道道14をちょっと脇道へ。

丘陵地帯を走るダートは、オフ車なら景色を楽しみながら気持ち良く走れるでしょう。

標茶から今度はR391を南下。途中のホームセンターで、忘れてきてしまったキャンプ用サンダルと雨用のゴム長靴を購入。そのままR391を南下、道道1060をコッタロ展望台へ向かう。そう言えば、最新版TMにはコッタロ展望台も載っていないなぁ・・・。

この道は相変わらず展望台まではダート。しかしやはり硬く締まっているのでパシコでも70km/hは出せる。雨の湿り気がまだ残っているようで、埃もたいした事はなくてありがたい。

展望台は昨年以上に車が止まっていた。とりあえず厚岸で買った弁当とお茶を持って、展望台へひ〜こら言いながら登っていく。

展望台のベンチで胡座をかき、すばらしい景色を眺めながら美味しいお弁当を食べる。なんとも贅沢な時間。あくせくと走るだけが旅じゃないなぁと改めて思ってしまった。

相変わらずコッタロ展望台からの景色は素晴らしいです。

この景色を眺めながら食べるお弁当は、美味しさも格別。

食事を終えてからお茶を飲みつつしばらくぼぉ〜っとする。

弁当の入れ物をトランクに放り込み、帰路に着く。道道243から53に出て、鶴居キャンプ場に戻る。

キャンプ場に戻ってきてからはサンダルに履き替え、シュラフにマットにジャケットにトレッキングシューズにタオルに各種衣類と干して干して干しまくる。瞬く間にタープは物干し台にと変貌したのでした(^_^;)

・・・と言う訳で、物干しと化したタープとパシコです(^_^;)

まだ2日目なのに生活感丸出しになっています・・・。

買出しもキャンプ場に帰る途中で済ませてきたので、その後はビール片手にのんびりまったり。たまにはこういうのも良いでしょう。

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