キャンプ旅に行こう 2003年の北海道ツーリング旅日記です。
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2003年 北海道ツーリング

8月4日

やや雲が多いものの、日も出て天気はまずまず。朝起きて簡単な朝食を済ませ、我々3人がまずやったのは、またしても物干し大会(^_^;)

私はここ数日天気が悪い中を走っていたので、衣類を始めとして全てが湿っぽくなっていて、おとう・サトコちゃんも昨日は大雨の中を走ってきたので、やっぱり荷物のほとんどが湿っているという。

テントの上は衣類やシュラフ・マットが並べられ、ベンチの上にはメットとグローブ、そして地面にはシューズが並ぶ。

干している間に着替えとテントの中の荷物の整理。もっとも昨夜は外食だったので、広げた荷物はマットとシュラフだけ。まとめ終わった荷物からパシコに積み込む。

キャンプ場の朝。

この日テントを張っていたライダーは、私たち3人のみ。他にもライダーはいたのですが、バンガロー泊のようでした。
荷物積み込み中。

バイクはサイト横の通路に乗り入れ&駐車できるので、荷運びは楽な部類です。
東神楽森林公園キャンプ場は、どちらかと言うとファミリーキャンパー中心。ライダーは少数派みたいです。

でも設備は結構整っていて、晴れていれば案外快適かも。

記憶が定かではないが9時過ぎ、おとう・サトコちゃんに挨拶して東神楽森林公園を出発する。

まずは道道294を走って道道90号へ。交差点を本来向かう方向とは逆の右に曲がる。そう、例によって今回はもう使わないキャンプ道具を宅急便で自宅へ送る為である。

今回で3回目なので梱包・発送手続きもサクサク済ませる。道道90号から一旦国道12号に出て西に向かい、おとうに教えてもらった道道4号線を南に向かう。芦別からR452に入り、夕張に向けてさらに南下。天気もすっかり回復し、交通量も少なくて快適走行。

しばらく走ると、右手にかつての駅の跡がある。ここは「南大夕張駅」の跡。ラッセル車と客車もある。ここは以前にも来た事がある場所で、当時は置かれている車両もボロボロの状態だったのだが現在は復元作業が進められている。

ラッセル車と3両ある客車のうち1両は綺麗に塗装が塗りなおされ、客車内部も復元作業が進みつつあると言う状態。中に入ると、昔地元を走っていた電車を思い出して懐かしく感じてしまった。

私の地元を昔走っていたのは、戦前に作られた電車達だった。当時の電車の内部も同じような作りになっていて、座席に座ると幼い頃にタイムスリップした錯覚に囚われてしまった・・・。唯一違うのは、天井に扇風機が付いてない事かな。

復元中の客車は荷物&客室の兼用車両で、こちらは荷物室。
こちらは客室。室内のほとんどが木で作られています。

私が幼い頃に乗っていた電車もこんな感じで、懐かしさを覚えずにはいられませんでした。
先頭に連結されているラッセル車。昔は大活躍したのでしょう。

ちなみに、ラッセル車は除雪時は先頭に連結されますが、ラッセル車自体には動力源が無いので自走はできません。後から機関車に押してもらって初めて走る事ができます。

いったん道道38に入りお土産第2弾として夕張メロンを購入、自宅へ発送。道道3号を東へ向かい、R234に出る。

R234を南下していったら、右手に見覚えのある看板と建物が・・・。友人のサイト「くまばいく」で知った東千歳バーベキューだ。しかし時間は午後3時半、胃袋が食事モードになってない(^_^;) 場所だけ確認して立ち去るしかなかった・・・。

この辺りまで来ると、大型トラックを始めとして交通量もかなり増えてくる。脇から突然出てきたトレーラーの横っ腹に突っ込みそうになりながらも走り続け、’95年の北海道ツーリングの時の嫌な思い出のある苫小牧東ICから高速に乗る。R38は交通量は多いし信号は多いし轍は酷いしで走りたくないのである。この辺りはガソリンは安いんだけどね。

ガソリンで思い出したが、滅茶苦茶安い値段でガソリンを売っている店があった。具体的な場所は忘れてしまったが、確か夕張〜苫小牧間で見かけた。看板をチラッと見ただけなので確信は持てないが、レギュラーガソリンが88円/リットルくらいだった。最初、軽油の値段かと思ってしまうくらいの安さだった。多分セルフの店なんだろうけど、どうやったらそんな値段で売る事ができるのか・・・。余ったガソリンをかき集めているのだろうか? 個人的には、そこまで安いとかえって品質面で不安になってしまうのだが(^_^;)

高速を淡々と走り続け、室蘭ICにて降りる。白鳥大橋を渡って室蘭フェリーターミナルに無事到着。これで今年の北海道ツーリングの北海道走行分は終了してしまった。

今回利用するフェリーは、「ニュー れいんぼう・らぶ」。東日本フェリーが経費削減の為に投入した合理化船だ。

反対側の埠頭には、外国の会社に売却されるはずだった大型フェリー、「れいんぼう・べる」が係留されていた。豪華な大型船だったが、それが仇となって現在は姉妹船「れいんぼう・らぶ」(長崎港に係留との事)と共に行き先も無く係留されている。夜になっても明りが灯る事は無かった・・・。

今回の帰りのフェリーは、「ニュー れいんぼう・らぶ」。
買い手も無く埠頭に係留されている「れいんぼう・べる」。

1ヶ月で4800万円にもなる係留料も東日本フェリーの経営を圧迫する原因の一つになったとか。
空は綺麗な夕焼けが。北海道最終日が晴れてくれたのはすごく有難かったです。

夕食はフェリーターミナル内のレストランで済ませる。1Fの受付カウンターのあるフロアーは、受付真っ最中と言うのに人影が少なかった。前回利用した時は人でごった返していたのに・・・。

乗船受付真っ最中の時間帯なのに、フェリーターミナル1Fのカウンターホールはこんな状態でした。

やがて乗船時間が来て、フェリーに乗り込む。バイクはやっぱり一番下の船倉。乗組員が客室入口まで案内してくれたが、これも東日本フェリーを利用してきた中では初めての経験。

乗客デッキに入ったとたん、船内(乗客用の区画)がとてもコンパクトなのに驚いた。エントランスホールも今まで使ってきたフェリーの半分以下の広さ。定員相応の広さと言えばそれまでなんだが・・・。

指定された2等寝台室へ入る。寝台は想像以上に広かった。これは嬉しい誤算。2段じゃないので高さ方向は余裕(小柄な人なら寝台の上で立てるくらい)だし、横幅も余裕がある。何より嬉しいのが寝台の下に荷物用の引き出しがあり、深さもあるのでヘルメットも余裕で入ってしまう。ちなみに、これは大部屋だけでなく、他の全ての船室で同じ。つまり1段の2等寝台室しかない船で、特等・1等室・2等(雑魚寝部屋)は無い。定員が150人と少ないのも納得。

「ニュー れいんぼう・らぶ」の2等寝台。

2段式より広くて快適。上部には衣類を吊り下げておけるように、収納式ロープもあります。ドライバーズルームと同じ形式。
軽食&自販機コーナー。

定員に見合った広さと言うべきか・・・。可もなく不可もなくといった所。

はっきり言って、2段ベッド4人定員の1等船室より遥かに快適だろう。ただし、ベッドメイクはセルフ式なのでシーツなどは自分でセッティングする必要があるが、これはどの2等寝台でも同じ。

ベッドメイク&着替えを済ませ、ビールでも飲もうと上のデッキの自動販売機コーナーへ・・・行ってみたら、レストランと自販機コーナーは兼用。レストランと言うよりは軽食コーナーと言う感じ。高速道路のSAやPAと同じように、食券を販売機で購入してカウンターに提出、引き換えに食事を受け取ると言うシステム。箸・フォーク・スプーン・調味料、そしてお茶や水は各自でセルフサービス。

うどんやそばやファーストフード類の自販機があるので、営業時間が限られているレストランよりはある意味便利かもしれない。

テレビを見ながらビールを飲み干し、眠くなった所で就寝。Zzzz...。

8月5日

普段は寝つきがあまり良くない私だが、昨夜は寝台に横になってすぐに熟睡してしまったようだ。気が付いたら外はすっかり明るくなっていた。

船内探索するほどの広さが無いので、航海中は昼寝をしている事が多かった。時々軽食コーナーに行ってお茶を飲んだり自販機のうどんをすすったり、デッキに出て海風に当たったり。

家族連れがあまり多くないせいか、エントランスホールは静かな事が多かった。受付カウンターも不在の事が多く、何となく閑散とした感じが拭えなかったのでした。実際は満員では無かったにしろ120〜130人くらいは乗ってたはずなんですが・・・。

航海中もエントランスホールは静かでした。

この船には売店は無く、カウンター内で雑誌他何点かの土産物、洗面用品が販売されているのみでした。

夕方、定刻に直江津港に到着。バイクの置いてある船倉は、バイク10台の他は中古車らしき車が2台ほどあるだけだった。

フェリーを降り、自宅へ向けての最後の走行を開始する。今回乗った船は直江津経由博多行きの船で、いつもとは違う埠頭に接岸したので一瞬出口が分からずに戸惑ってしまった(^_^;)

上越ICから高速に乗る。

松代SAで自宅へ電話&一服しているとフェリーで一緒だったブロスP2の女性ライダー、そして年配ながらCBR1100XXに乗るライダーと合流。帰りは結構SAやPAでまた会ってしまうという事が多いんですよね。

しばしお喋りしてから出発。ガソリンは梓川SAまでは何とか持ちそうだ。

走っていく方向は厚い雲がかかっている。「また雨に降られるかなぁ・・・」と考えながら走っていると、姨捨SAの少し手前でポツポツと雨が降り始める。と言う訳で姨捨SAに入り、ごそごそとカッパを着用。

カッパ着用中に本線を見ると、先ほどのブロスの女性ライダーが走っていった。カッパ着なくて大丈夫なのかなぁ・・・と思いつつ準備を済ませ、再出発・・・したら、いくらも走らないうちに土砂降りの雨(^_^;) 姨捨で着ておいて正解でした。

それからはひたすら雨。しかもオプションの雷付き(^_^;) バケツをひっくり返したような雨+雷の中、ひたすら走り続ける羽目になる。車も70〜80km/h程にペースダウンして走っている。前は見えにくいし水しぶきを巻き上げて追い越す車はあるしで、も〜大変。

梓川SAでは給油のみで休憩せずにすぐに出る。

帰宅したのは午後9時過ぎ。GWの九州・四国とは正反対で、今回は湿っぽいツーリングになったのでした。でも充実感は結構あるツーリングでした。今回は10日間の旅で、正直言ってもう少し長く旅していたかったのが本音なんですが、私と入れ違いの形で台風10号が北海道を直撃したのを考えると帰ってきたタイミングはこれはこれで正解だったのかも。

帰宅後は、明日からの仕事に備えてとっとと入浴を済ませて布団にもぐりこむ。

今回の走行距離は約2600km、期間の割には例年よりはちょっと短めのツーリングとなりました。

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