キャンプ旅に行こう 2007年夏・北海道旅日記です。
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2007年夏 北海道の旅

8月13日

フェリーは定刻に小樽港到着。とりあえず道東を目指すが、さすがに札幌市街地を下道で走っていくのは時間がかかりすぎてしまう。というわけで、北海道上陸そうそう高速に乗ることにする。

朝里ICから札幌自動車道へ。朝早いせいか交通量も少なく快調。道東自動車道で一気に夕張に抜け、R274で日高方面へ向かう。途中、JR石勝線の旧楓駅跡地を横目で確認しつつ日高のセイコーマートで一休み。

相変わらず交通量が多い。夕張方面からは交差点から300m程車が繋がっている状態だった。その後トマム経由で狩勝峠のドライブインでトイレ休憩を取るが、めちゃくちゃ暑い・・・。

例年の事だが、北海道を走ると虫の残骸による汚れが激しい。という訳で濡れタオルでスカブにこびりついた虫の残骸を拭き取っていたら、福岡からツアーでやって来たというおばちゃんに話しかけられる。松本ナンバーなので珍しかったのだろうか?

観光バスのツアーなので、定番の観光地巡りのようだった。旭山動物園はあまりゆっくり見られずに残念だったそう。入場者数が確か日本一の動物園だし、昔のパンダのように少しづつ移動しながらの見学なのだろう。

旧根室本線の狩勝峠越え路盤跡を横目で見ながら峠を降り、「道の駅しかおい」で休憩するが、とても北海道とは思えない暑さに無意識のうちに日陰に逃げ込まざるを得なかった。

今年はラニーニャ現象で猛暑だとの情報は得ていたものの、北海道でもこの暑さだとは・・・。

正直言って、とてもキャンプする気になれない位の暑さ。とてもじゃないが日向になどいられない。ルート検討の結果、涼を求めて釧路方面に逃げ出す事に決定(^_^;)

上士幌経由で足寄に向かい、道の駅でまたまた水分補給を兼ねて休憩。他にも何人ものライダーがいたが、全員駐車場端っこの日陰にバイクを止めている。

その中で一人の女性ライダーが、駐車場の真ん中の炎天下で携帯で会話しながらなにやら観光ガイドブックをめくっている姿が。ひぇ〜、見ているだけで熱中症になりそう・・・。暑くないのかいな?

旧国鉄白糠線・上茶路駅跡

一昨年の北海道旅日記でも書いたけど、旧国鉄白糠線は開業してわずか十数年で廃止となった悲運の路線。橋梁や築堤など遺構はR392沿いに多数残っているけど、その中で唯一残っている駅が旧上茶路駅。

ホームと線路が残っているのは知っていたんだけど、一昨年は国道からの入口が分からずに結局断念した。今年は万全を期して(?)入り口に関する情報を得てきているのだ。と言っても、道道標識が出ている、というだけなんだけど(汗)

スピードを落とし、後続車をパスさせながら道の右側に注意しながら走り、木の葉に隠れるようにして設置されている道道665号線の標識を発見した。

この道道665号線は正式には「道道上茶路上茶路停車場線」と言い、TMを見ると分かるけど白音林道の入口でもあり、東側はR392と重複した後に上茶路駅前まで続いている。ダートなのでスカブは入り口付近に止めておき、そこから先は徒歩。と言ってもせいぜい100mちょっとなんだけど。


※注:停車場は(停)又は(T)と省略形で書かれる事もあり、廃線になった後でも道道や県道等の線名に使われる事が多い。起点や終点付近に鉄道が無いのに道道や県道等の名称に停車場・(停)・(T)の文字が入っている場合、かつて鉄道があったという事です。


上茶路駅跡は、むせ返るような雑草の草いきれの中にあった。島式のホームは周囲の木々が覆い始めている。線路はすっかり雑草に覆われ、真っ赤に錆びて横たわっている。

周囲に人の気配は無く、聞こえるのはセミの声と時折国道を通る車やバイクの音だけ。国道からの入口付近には建物がいくつかあるものの、民家は数えるほど。

元々は石炭と森林資源の輸送が目的だったが、炭鉱の閉山で貨物輸送の使命がほとんど無くなり、行ってみると分かりますが白糠線沿線は人口密度も希薄で旅客輸送も見込めず、しかもほぼ並行して整備された国道もあるという状態では、車社会の北海道ではいずれ廃止になる運命だったのだろう。

最終的には足寄経由で新得まで延びる予定だったとの事だが、釧路方面へのバイパスルートとして計画されたのに帯広を通らない予定だったらしく、全通していても採算を取るのは困難だっただろう。

ホームの横には保線で使われたのであろう、軌道自転車が放置されている。しかしこの軌道自転車、まだ走行可能な状態なのである。ペダルも軽く回す事ができる。

廃鉄系のサイトに書かれていたのだが、廃止直後しばらくの間はこの軌道自転車に乗って遊ぶ事ができるようになっていたらしく、残っている線路も端はループ状になっているそうだ(実際は藪でほとんど見えない)。しかしその後は放置状態になっているのだとか。

数ある白糠線の遺構の中で、数少ない・・・いや、唯一の「まだ生きている」遺構なのかもしれない。しかしいずれ完全に忘れ去られて、朽ち果ててゆくのでしょう・・・。

とにかく釧路へ

前述したけど、今年の北海道はめちゃくちゃ暑い。走っていても全然涼しくないどころか、時々体中に熱風がまとわり付くほど。出発直前まで暑さと仕事の忙しさで参っていた体には、正直言ってダメージがかなりあったのも事実。

それでも釧路周辺は少しは涼しかろうと、旧上茶路駅探訪の後はひたすら釧路を目指す。

案の定、R38近くまで来ると風が少し涼しくなってくるのが感じられる。例年に比べればまだ暑いのだが、これまでが暑すぎたので気温が下がってくるだけでも嬉しかった。

道の駅「しらぬか恋問」で一休み。日陰を見つけて座り込み、ペットボトルのお茶をガブガブ飲んでようやく一息つく。

既に午後2時半を回っているし、今夜の寝床をどうするか考える。足寄付近に比べれば気温は下がってきてはいるものの、それでもまだ暑い。酷暑の中を500km近く走ってきている状態だし、今回の旅はまだ始まったばかりで今後の事を考えると体力温存を重視したほうが良いと判断、釧路駅すぐ近くのホテルに電話。予約を済ませる。

実はこのホテルは一昨年の北海道ツーリングでも利用したホテルで、バイクの置き場所とかの使い勝手を知っていたと言う事もあるのだが、実はここの会員カード(ルームキーにもなる)を持っていて、割引価格で宿泊できるというのもあったりする(^_^;)

夕食は一昨年も行った呑み処で。主人や他のお客さんと談笑しつつ、ホッケやザンギで一杯やって過ごしたのでした。

< 余談 >
実は最近気が付いたんだけど、このホテルは知る人ぞ知る「風雨来記」というゲームの中で、背景として登場いたします(苦笑)

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