2007年夏・北海道旅日記です。 | |
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2007年夏 北海道の旅8月14日 その1冷房の効いた部屋で一晩過ごして体調も回復。朝食もしっかり取った。今日は更なる涼を求めてもっと東に移動する予定。とりあえず道道142にハンドルを向ける。朝という事もあって霧が出ている。海から流れてきているのが走っていても分かる。 トイレに行きたくなって途中のパーキングに入る。晴れていれば海を眺める絶好のポイントなんだけど、前述通り霧がかかっていて展望は無し。流れる霧が車体に細かい水滴を纏わせていた。 来止臥(きとうし)・入境学(にこまない)・老者舞(おしゃまっぷ)といった難読地名の並ぶ道道142を抜け、R44を経由して道道123へ。更に霧多布から道道142へ入る。ここまで来ると霧も晴れ、右手に海を眺めながら流して走る。とりあえずの目的地は落石岬だ。 落石岬ちょっと道に迷ったが、何とか車道終点のゲート前にたどり着いた。ここに興味を持ったのは、以前訪れた尻羽岬(しれぱみさき)のように綺麗な景色が望めそうで、なおかつ「車道終端から結構歩かねばならない=人が少ない」という図式が頭の中で出来上がったから(^_^;) 写真を見ての通り、マイナースポットながらゲート前にはバイクも結構止まっている。車も結構止まっていて、個人的にはちょっと意外だった。 何はともあれ、ゲートをの下をくぐって歩き始める。昨日に比べたらマシとは言え、それでも暑い。汗を拭いつつ歩を進めると、左手になにやら建物が見えてきた。 傍らには「落石無線電信局跡」という碑が。調べてみると明治41年か42年に北米航路(飛行機ではなく船の航路です)の安全確保の為に設置されたとの事で、昭和34年に根室市内に移って役目を終了した。 ツェッペリン伯爵号(飛行船)の無線通信をどこよりも早く傍受したり、リンドバーグの太平洋横断飛行の際にも通信を行い、根室まで誘導した所だそうだ。 中には入らなかったが既にもぬけの殻となっているらしい。当時の様子を感じさせるものはないようだ。旧国鉄士幌線のタウシュベツ川橋梁と同様、北海道の産業遺産のひとつと言っても良いだろう。 更に歩くと湿地帯になり、木道が整備されていた。幅1mほどの木道を歩くが、すれ違いが結構大変だ。木道自体が地面から1m程の高さに設置されており、戻ってくる人が来る度に横向きになったり木道横に生えている木に寄りかかったり(^_^;) 前述の通り湿地帯なので、木道から落ちると靴が地面に一気にめり込むのは眼に見えているし、後始末が大変そうだ。 そしてこの木道が結構距離が長い(汗)。文字通り汗を拭き拭きテクテクと岬に向かってひたすら歩く。 木々の間をしばらく歩くといきなり視界が一気に開け、その先には灯台と海が。ようやく岬にたどり着いた。 緑の草原の先に白と赤で彩られた灯台。景色に調和していてなかなか良い感じだ。ただ横に伸びる電線と電柱が無粋かな(^_^;) 灯台に電力を送る為に必要なんだろうけど、これが無ければもっと良い景色なんだけど。 灯台周辺を散策したり、海を眺めたり。予想通り人は少なく、のんびりとした時間を過ごしたのでした。 根室車石車石とは、現地案内板によると海中で急冷された溶岩に柱状の亀裂が入って凝固してできた岩で、亀裂が入った部分が車軸がいくつも重なったようになっている事から付いた名前。形成されたのは6千万年前から1億3千万年前という気の遠くなるほど太古。なんでも世界にも例が少なくて学術的に貴重なのだそうだ。 海岸に目をやると、確かに柱状になった岩が並んでいるような感じで、普通の海岸の岩場とはちょっと違う感じ。 付近に火山が無いのに、溶岩が固まってできた岩で構成された海岸がある・・・というのはちょっと意外な感じがしたのでした。 左に目をやると花咲港が見える。私にとって、車石よりも灯台、そして防波堤が海霧に霞んで消えていく風景のほうが印象的な場所でした。 8/12|8/13|8/14 その1|8/14 その2|8/15 その1|8/15 その2|8/16|8/17|8/18〜8/19 |
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