キャンプ旅に行こう 2005年の北海道ツーリング旅日記です。
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2005年 北海道ツーリング

※写真多用の為、アナログやISDN等の環境では画像表示に時間がかかりますのでご了承ください。

7月29日

午前2時に起床し、3時過ぎに出発。新潟までは、時々大あくびをかましながら高速をひたすら北上する。

9時頃に新潟港フェリーターミナルに到着。とっとと乗船手続きを済ませ、駐車場で案内を待つ。二輪便利帳の「みんなの予定」に書き込んだと思われる二人組のバイクを見かけるが、結局声をかける事無くフェリーに乗り込んだ。

無事新潟フェリーターミナル到着。乗船待ち中です。
一昨年と同じアングルで(^_^;) 新潟港出航で〜す。

10:30、定刻出航。航海中は例によって暇なので、船内をブラブラしたり一服したり寝台で昼寝したり。しかし寝台のカーテンを閉めると冷気が入ってこなくなり、自分の体温で寝台の中の空気が温まってしまう。一応エアコンは稼動しているんですけどね。

やがて夜になり、早朝下船に備えて早めに寝る事にするが、昼寝した事もあってかなかなか寝付けない。お隣さんもやっぱり暑くてなかなか寝られなかったようで、後で聞いたら「寝酒でビールを飲んだんだけど、余計に暑くなった」そうで(苦笑)

私はとりあえずカーテンを少し開けた状態で無理やり眠る事にした。

7月30日

フェリーは定刻通り4:10に小樽到着。一昨年は下船までかなり待たされたが、今年はそれほど待たされる事も無く下船。2年ぶりの北海道に愛車と共に降り立った。

今日のルートはとりあえず苫小牧経由で日高方面に。小樽から道道1号線に入る。雨上がりと言うこともあって路面は濡れている。ループ橋を通ってR230→R453と走行、支笏湖に出る前に北海道3大秘湖と言われるオコタンペ湖へ。しかし展望台からは湖の一部しか見えず・・・。全体を見渡せる場所は無いようで、とりあえず写真を撮ってR453に戻る。

オコタンペ湖に到着・・・したけど、ご覧の通り霧がかかってます。
展望場所からは、こんな感じで一部分しか見えませんです。

支笏湖畔を抜けて苫小牧市街地に向かうにつれて霧雨が。本格的に降っている訳じゃなかったが、ジャケットがかなり濡れてしまったので苫小牧市街地でコンビニに立ち寄り、カッパを着用。

順調にR235→R237と走り、まず立ち寄ったのが鉄道記念館。ここは昭和61年に廃止になった国鉄富内線・振内駅があった所で、駅舎やホーム・構内の線路がほぼそのまま残されている。構内にはD51型SLと客車があり、客車はライダーハウスとして使われている。横の広場(キャンプできるらしい)では、何かのイベントの準備が進められていた。

振内駅跡にあるライダーハウスとして使われている客車。
内部はこんな感じ。ちなみに客車のトイレは外部から水道が引かれて水洗化され、現在も使用できるようになってます。

記念館となっている駅舎には、残念ながら鍵がかかっていて入れなかった。

そのまま日高へ。R237とR274の交差点にあるセイコーマートの裏手に入って行くと、そこには鉄道があった事を示す記念碑がある。ここには富内線の終着駅・日高町駅があった。廃線探索サイトをいくつか見て回ると、国鉄富内線はもともと森林資源と沿線から産出される鉱物資源の運搬の為に私鉄として誕生し、後に国が買い取って国鉄になった路線との事。

その後は人口流出や産業の衰退等、北海道のほかの廃線区間と同じような運命を辿り、1986年(昭和61年)に廃線となった路線である。

日高町駅周辺は、駅舎はもちろん取り壊されて周辺も整備されてしまい、1車線幅のまっすぐ続く舗装路がかつての路盤跡とかろうじて分かるものの、この石碑が無いとここに鉄道があった事すらわからないだろう。

富内線の全盛期の昭和20〜30年代は車を気軽に買えるような時代ではなかったし、道路整備も行き届いていない時代。だだっ広い原野や樹海、そして冬は厳しい寒さに耐えなければならず、その中で長距離移動しようとしたら使える交通手段は鉄道しか無かったであろう。当時は駅前もそこそこ賑わったのではないだろうか。富内線には限らないが、北海道の廃線跡を見ると時代の変遷を感じざるを得ない。

富内線終着・日高町駅があった所です。セイコーマートの裏手に石碑がポツンとあります。周囲は駅があった痕跡はほとんど残っていませんでした。

日高の道の駅で休憩し、R237から道道136号に入り、トマムへ。

交通量がとても少ない割に立派な道。トマム駅を過ぎて少し走ると山の中にいきなり高層ホテルが。周囲はゴルフ場になっている。とてもバブリーなリゾート地と個人的に思ってしまう。この手のリゾート地が好きな人にはたまらないんだろうけど、北海道には似つかわしくないような気がする・・・。ま〜私は利用する事は無いでしょうけど。

山の中に突然こんな建物が現れます。周囲から浮いているというかなんと言うか・・・。建物の外観はそれなりに配慮されているようだけど、個人的には違和感が抜け切ることはありませんでした。
トマムリゾートのメイン道路。道は立派なんだけど、交通量はとても少ない。

ここまで来ると天気もすっかり回復。道端でカッパを脱ぐ。

R38狩勝峠を超え、峠を降りて直線になるところで広場にVストロームを止める。横には遊歩道兼サイクリング道路が続いている。実はこれ、旧狩勝線の路盤跡を転用したもの。

初代ツーリングマップ(マップルじゃないですよ)を持っている方は見て頂くとわかりますが、「実験線」と書かれてます。昔は現在よりやや北側を走っていて建設も困難を極めたようですが、現役の頃も急勾配で難所と呼ばれていたようです。昔は下の写真の場所をSLが重連で走ってたのです。

昭和41年に現在の新線ができてからは、貨車の競合脱線のメカニズム解明や瀬戸大橋建設に伴う実験などが行われたようで、昭和54年にその役目を終えたとの事。

旧狩勝線(実験線)は、写真のように遊歩道として再利用されてます。手前の道路との交差部は当然踏み切り跡という事になります。

道道75→133を走って途中の白樺並木で記念撮影(?)をしつつ、十勝牧場展望台へ向かう。Vストロームに乗り始めてはじめて本格的にダートを走ったんだけど、思っていたより楽に走れました。

乗り始めた頃は「こんなロードバイクみたいな硬いサスペンションでダートを走れるのかぁ?」と思っていたんだけど、やっぱりデュアルパーパスだけあって、ちゃんと考えられてるんだと納得。

TMにも「撮影ポイント」と書かれている白樺並木。確かに絵になるし、直線道路なのでオフ車・デュアルパーパス車なら気分良く走れます。

十勝牧場展望台からの景色をパノラマに合成してみました(別ウィンドウで開きます)

ここでしばし景色を見ながら休憩し、3年前に行った山の湯温泉・清渓園(TM北海道版P26−H−3、入湯料300円)で汗を流し、上士幌航空公園キャンプ場へ。一昨年テントを張った所は既に先客があったので、通路を挟んだ反対側あたりにテントを張る。

2年ぶりの北海道ですが、感覚はすぐに取り戻しました。Vストロームも北海道だと生き生きと走っているような気がします。燃費も20km/リットル前後・満タンで370km近く走り、良好です。

これからの予定ですが、しばらくはの間は「鉄ちゃんモード」に入ろうと思ってます(^_^;)

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