北海道の道路事情について
巡航速度・取り締まりなど
(上写真:上士幌航空公園付近にて)
私が北海道に通い始めた頃はほとんどの車が100km/h巡航(もしくはそれ以上)で、私が法定速度+αで走っていたら軽トラにブチ抜かれた事もありました。しかし、最近は巡航速度は80km/h前後になってます。これは、取締りが厳しくなっているのが理由と思われます。
オービスを初めとした取り締まりもけっこうやっていて、覆面パトカーもいます。特に2005年は取り締まりの成果が出た(2005年、北海道は交通事故全国ワースト1の汚名を返上した)ので、以降もこの状態は続くと思います。
幸いな事に管理人は取り締まられた事はありませんが、ヤバイ場面は結構ありました。オービスの場合は「速度自動取締路線」の標識を見落とさないように注意が必要ですが、事前に情報を仕入れておく事をお勧めします。また、市街地に近づいてきて制限速度が低くなったら(60km/h制限から40km/h制限に・・・等)要注意です。
レーダー探知機を付けていく方もおられると思いますが、探知機の性能にもよりますがステルス式の場合などの場合は探知機が鳴った時点でアウトと言う場合も多々ありますし、確かに安心感が増すのは事実ですが過度に信用しないようにしましょう。
また、対向車がパッシング等で教えてくれる事もありますが、あまりそれに頼るのも何なので、地元車の流れに乗るのが一番確実ではないかと思います。ただし「わ」又は「れ」ナンバーの車はレンタカーで、運転しているのは内地の観光客の場合がほとんどですので地元車と間違わないようにしましょう。またこれらの車は景色の良いところでは突然止まったりするので近づきすぎに注意しましょう。
また、
それから、ヘリコプターで取り締まる事もやっているようです。もちろんヘリコプターで速度測定をしているわけではなく、上空から速度違反らしき車両を発見次第地上班に連絡が行く、という方法のようです。
平均速度・一日の走行距離
スケジュールを立てる時の平均速度は50〜60km/hで計算してほぼ間違いはありません。つまり1km1分、目的地まで120kmならば、走り続けたとして所要時間120分(2時間)+αで到着できると考えて良いでしょう。ただし、原付などの場合はこのペースを保てないので、1日当りの走行距離は中型・大型車より少なくなります。小排気量車でツーリングする場合はそれを考慮する必要があるでしょう。
1日の走行距離は、ツーリング慣れしている方以外は1日300km前後、実走行時間で5〜6時間程度に抑えておいた方が無難です。この場合時間が余ると思いますが、余った時間は観光や温泉や旅先で出会った人とのコミュニケーション等に使えば良い事ですし、目的地でもゆっくりできます。
余裕の無い日程を立てると、最初は良くても後半に無理が出てきます。後半は旅疲れも溜まってくる上に余裕が無いとなると、それだけで事故等のトラブルの原因になります。プランは「ちょっと余裕がありすぎるかな?」と思うくらいが適当です。
一日の走行スケジュールは、朝早く出発して明るいうちに次の目的地に到着するのが基本です。朝なら交通量が少ないので距離が稼げるし、目的地でゆっくりできるので翌日に疲れを残さなくて済みます。
また、北海道は日本でも東側に位置しますので、その分日の出が早くて日没も早い、と言う事を頭の隅に入れて置いてください。
キャンプ旅の場合は夕方まで目一杯走っていると、目的地のキャンプ場に到着したのは良いけど場内が混んでいてテントを張る場所が無い……という場合も有り得ます。特にお盆頃や週末は設備が整っていたり利便性の高い人気キャンプ場はかなり混雑します。なのでキャンプ場へは早めに到着するようにしましょう。
補足・北海道のアスファルト舗装
北海道のアスファルト舗装は、気候の関係からかなり柔らかいアスファルトが使われています。その為バイクを駐車する場合は、サイド・センターどちらの場合もスタンドの下に何か丈夫なものを敷いておかないとスタンドがアスファルトにめり込んで、最悪の場合はバイクが勝手に倒れてしまう場合があります。荷物を積んで重くなっている場合はなおさらです。
特に舗装したての場所の場合、空荷でもスタンドがめり込む場合もあります(特に車重の重い大型車)。
また、舗装が痛むので管理者に迷惑がかかってしまいます。特に融雪のためにロードヒーティング装置が設置されている場合は装置の破損にもつながりかねません。駐車する場合はスタンドの下に何か敷くように指示される場所もあったりします(管理人も経験)。
そのような訳で、特に北海道ツーリングの場合はサイドスタンド用の敷き物(10cm四方程度の木の板とか)を持っていったほうが無難です。休憩時に飲んだ缶コーヒー等の空き缶(スチール製のもの)を潰して使うのも良いでしょう。
それから大型車が多く通行する幹線道路は、大型車の重量で深い轍ができている場合があります。酷い場合は轍が転倒を招きかねないほどの段差になっていたり、轍の両側のアスファルトが山脈のように盛り上がっていたりする場合があります(交差点近辺など)。そのような道路では通行に注意しましょう。