パッキング・1
バイクは荷物の積載量に限りがありますので、それぞれに工夫されていると思います。ロングツーリング・キャンプツーリング時の管理人の場合のパッキング方法を書いてみました。共通項目
仕分けしよう
ツーリング中に荷物を出し入れしていると、バッグの中が乱雑になりがちです。上着・下着・タオル類・洗面道具等、自分に分かりやすいように仕分けしておきましょう。洗面用具等の小物類は、ビニール袋とかタッパー(家庭用密閉容器)に入れておくと便利です。衣類はできるだけ圧縮しよう
長旅になると、どうしても衣類が増えてきます。更に北海道の場合は防寒の為に冬物も持っていく事になりますので、ますます体積が膨らんできます。しかし衣類は簡易真空パックをする事で、体積をかなり減らす事ができます。その場合に便利なのが衣類圧縮袋。ホームセンターで購入できます。衣類を中に入れて袋を丸めて中の空気を押し出す事で圧縮できるので、長旅には必需品ともいえるでしょう。布団用圧縮袋と違って掃除機を使わないので、非常にお手軽です。既にご存知で愛用されている方も多いと思いますが……。
難点は、圧縮すると中の衣類が皺になってしまいやすいことでしょうか。
中には掃除機を使うタイプの衣類圧縮袋もありますので、購入時は注意しましょう。掃除機使用タイプだと、当然ながらキャンプ旅では旅先で役に立ちません。
荷物の配置
バイクは車と違って全体に占める荷物の重量が大きくなりますので、少しでもバイクの重心を下げる為に、重い荷物はできるだけ低い位置になるようにパッキング&積載しましょう。また荷物自体の重心が片寄っていると、走行中の振動で荷崩れする可能性が大きくなります。重い荷物は車体中央になるように積みましょう。
それから、使用頻度の多いものは取り出しやすい場所に入れておきましょう。
荷物の場所
上の「荷物の配置」と若干重複しますが、すぐに必要な荷物を取り出せるようにするために、荷物を入れておく場所や積載場所を決めておくと良いでしょう。ただし、あまりこれに固執するのも考え物。理由は「振り分けバックを使う場合」参照のこと。
貴重品
貴重品はウェストバッグかベストのポケットに入れて、常に携帯しましょう。これはもちろん、盗難予防の為です。ウェストバックの場合、雨天時の処理に注意。商品によってはレインカバーが付属していますが、実はあまり役に立ちません(苦笑)。レインカバーを付けていても内側(体側)から雨水が浸入し、更にレインカバー内に入った水は外に抜けて行かないので、最悪の場合は水没同然になってしまう場合があります。管理人もそれで財布が水没同然になった経験が……。
それを防ぐにはレインウェア内に入れる事になりますが、レインウェアのサイズに余裕が無いと入らない事がありますし、入ったなら入ったでバッグ本体を前側にしているとウェストバッグ上側にできた皺に雨水が溜まって雨水が侵入してくる事があり、後ろに回すと荷物と干渉して邪魔……ということがあります。
ポケットの多いバイク用・釣り用・カメラマン用ベストがベストと思います。
固定ロープ
良くある断面が円のバイク用ゴムロープよりも、断面が長方形の板ゴムタイプのロープのほうが、見た目はイマイチですが荷物との接触面積が大きく取れるので、しっかり固定できます。ただしフックが両端にしかなくフックの形状自体も使いにくい上に、金属むき出しなので車体を傷つける恐れがあります。
ので、ネットに付いている大型フックを流用したり、金属製のSカン(S字型の金具)やカラビナ(引張力に耐えられる丈夫なもの)を使うなどの工夫が必要です。なお、板ゴムロープの耐久性はバイク用に比べてやや劣る傾向があるので、時々買い換えましょう。そんなに高いものではありません。不要チューブを切って自作するのも良いかも。
また、車種によっては荷掛フックが使いにくい位置にあったり、荷掛フック自体が無い場合もあったりします。その場合、フックベルト等でフックがかけられる場所を作りましょう。
フックベルトS | フックベルトM | プレートフック |
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ゴムネットは補助的に
ゴムネットは愛用されている方も多いと思いますが、荷物の量が多くなってくると固定が不十分になりやすくなります。一見しっかり固定されているように見えても、走行中にネットの中で荷物が自身の重みでズレ易くなり、落下・荷崩れの原因になります。荷物はロープで固定し、ネットは補助的に使いましょう。